11年春アニメ:見直されるオリジナル作品 見えないストーリーがファンを魅了

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アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のビジュアル(C)ANOHANA PROJECT

 4月スタートのテレビアニメのラインアップが出そろった。注目はオリジナルアニメで、フジテレビは木曜深夜アニメ枠「ノイタミナ」にオリジナル作品2本を取りそろえた。オリジナルアニメは、「(マンガやライトノベルなどの)原作ファンがつかないため不利」とされてきたが、「Angel Beats!」や「魔法少女まどか☆マギカ」が人気になったこともあり、先の見えないストーリーが視聴者を引っ張る点が見直されつつある。主な作品を一挙に紹介する。(毎日新聞デジタル)

 オリジナルアニメ2本立てとなった「ノイタミナ」は、6人の仲間のきずなを描く「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(あの花)」と、お金をテーマにした「C」が登場。他にもオリジナル作品として、「花咲くいろは」(読売テレビで月曜深夜など)と「タイガー&バニー」(MBSで土曜深夜など)がスタートしている。「花咲くいろは」は石川県の温泉街が舞台で、富山のアニメスタジオ「ピーエーワークス」が設立15周年作品として手掛けており、「タイガー&バニー」は「ソフトバンク」や「牛角」など公募したスポンサー企業の企業名やブランドロゴが作品内に出るなど、ともに話題となった作品で注目が集まっている。

 アニメに詳しい季刊誌「オトナアニメ」のスーパーバイザー・多根清史さんは「今期は大型タイトルが多く、本気を出している作品が多い。深夜アニメは(一見さんには)分かりづらい作品もあるが、オリジナルの『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『花咲くいろは』などは、初見でも楽しめ、1話で視聴者のつかみ方もうまい。気になれば見てほしい」と話している。

 ◇「らき☆すた」「けいおん!」 の“系譜”も健在

 一方、「らき☆すた」や「けいおん!」シリーズのヒットを受け、平凡な日々を掘り下げるタイプのアニメ「ほのぼの系」が依然として人気だ。この“系譜”を受け継ぐのが、「日常」(テレビ愛知などUHF局)だ。「らき☆すた」や「けいおん!」を手がけた京都アニメーションの制作で、ほのぼのとした女子高生の日常を描くという設定も同じ。主題歌シングル「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」(27日発売)は、既に注目商品となっており、オリコンの週間上位ランキング入りが有力視されている。

 他にも、原作マンガが「けいおん!」と同じ出版社・芳文社の「Aチャンネル」(MBS・TBS系)や、「魔法少女まどか☆マギカ」の新房昭之総監督とシャフトが手がけるライトノベル原作の「電波女と青春男」(TBS・MBS系)なども人気となりそう。

 ◇非「ほのぼの系」はストーリー性重視

 「ほのぼの系」とは一線を画するのが「シュタインズ・ゲート」(テレビ埼玉などUFH局)。自らが生み出したタイムマシンで世界を巻き込む悲劇を招いた主人公が、悲劇を回避するために戦う物語で、原作もショッキングなストーリーでヒットした。ファンの評価は絶大で、ニコニコ動画で先行配信されたことも話題となった。強い後押しを受けてブームになるか。

 メッセージ性の強い作品を送り出す日テレの火曜深夜では、「逆境無頼カイジ」シリーズの2期となる「破戒録篇」が放送中。自堕落な主人公が、ギャンブルでは人がかわったように闘志と知恵を極限まで振り絞って逆襲するという内容。女性キャラがほとんど登場せず、“逆萌えアニメ”を強調しており、やはりストーリー性が押しだ。

 ◇日曜や平日夕方は王道アニメ

 日曜朝や平日夕方放送のアニメは「努力」「友情」「勝利」をかかげた王道ものがそろい、人気作品のアニメも多い。「トリコ」(フジテレビ系で日曜午前9時)や「SKET DANCE」(テレビ東京系で木曜午後6時)は、週刊少年ジャンプの人気作。MBS・TBSの「日5枠」では、「ジャンプSQ.(スクエア)」で連載の「青の祓魔師(エクソシスト)」が放送中だ。

 ※放送局・時間は変更となる可能性があります。

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