この世界の片隅に:戦時下の日常描いた話題のマンガ 北川景子主演でドラマ化

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ドラマ「この世界の片隅に」に主演する北川景子さん(左)と夫を演じる小出恵介さん

 広島県呉市を舞台に、戦時下をひたむきに生きた人々の暮らしを描いて、「文化庁メディア芸術祭」優秀賞を受賞したこうの史代さんのマンガ「この世界の片隅に」が、北川景子さん主演でスペシャルドラマ(日本テレビ系)になることが13日明らかになった。小出恵介さん演じる実直な軍人と結婚し、戦争で大切なものをなくしながらも、明るくひたむきに生きていくヒロインを演じる北川さんは、「戦争を知らない世代の方々にも一つの事実として戦争を知っていただき、そしてこれからの日本の未来を見つめていただけるきっかけとなるような作品にしていきたい」と意気込みを語っている。

 「この世界の片隅に」は、原爆投下後の広島を丁寧に描き、「文化庁メディア芸術祭」大賞を受賞して注目された「夕凪の街 桜の国」でも知られるこうのさんが、「漫画アクション」(双葉社)で07~09年に連載。軍人たちの血みどろの戦いではなく、女性を中心に戦時下の人々の暮らしを綿密に描き出すことで、戦争がもたらす過酷な運命とその中で前向きに生きる人々を表現した点が高く評価され、「文化庁メディア芸術祭」優秀賞を受賞した。

 絵を描くのが好きな平凡な女の子すず(北川さん)は、子供のころに1度だけ出会った周作(小出さん)の求めで、生まれ育った広島市を離れ、呉市の北條家に嫁ぐことになる。天性のおおらかさで新しい環境にも順応したすずは、リン(優香さん)という友人もできた。しかしリンは、過去に周作がひそかに関係を持っていた女性だった。偶然にも周作とリンの過去に気づいてしまい思い悩むすずの前に、広島での同級生で、初恋の人であった水原(速水もこみちさん)が現れる。そんな中、戦況は日ごとに厳しくなり、広島の実家では兄が戦死。そして1945年3月、ついに呉の街も大規模な空襲を受け、時限爆弾に遭遇したすずは右腕と、腕の先にいた可愛いめいを失ってしまう……というストーリー。

 離婚して北條家に戻り、すずに小言を言う義理の姉、径子をりょうさんが演じるほか、すずと周作を温かく見守る義父の円太郎役を篠田三郎さん、義母のサン役を市毛良枝さんが務める。また、戦災孤児の北條千鶴役で人気子役の芦田愛菜ちゃんも出演する。

 北川さんは、「最初にこのドラマの出演のお話をいただいたときはとても驚きました。テレビドラマで時代物の作品はかねて挑戦してみたいという気持ちはありましたが、私でいいのかな?と恐縮してしまいました」とコメント。「原作を読ませていただき、この作品、そして、それぞれのキャラクターのファンになった一人ですので、精いっぱい、原作のすずの魅力を表現していければ」と抱負を述べた。小出さんも「役者になって初めて、日本の戦時下を舞台とした作品に携わらせていただきますので、気を引き締めて撮影に臨んでいきたいと思っています」と語っている。ドラマは日本テレビ系の終戦記念作品として8月5日午後9時から放送される。(毎日新聞デジタル)

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