宮崎駿&庵野秀明:被災地訪問し一足早くジブリ新作試写 観客から歓喜の涙

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スタジオジブリ最新作「コクリコ坂から」の主題歌発表会見に登場した宮崎駿さん。震災の話題に触れる際、涙をこらえるシーンもあった=3月28日

 スタジオジブリの宮崎駿さんとアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督が2、3日に東日本大震災の被災地を回り、サイン会や劇場公開前のジブリアニメ最新作「コクリコ坂から」の試写会を開いたことが明らかになった。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが4日、横浜市中区のホテルニューグランドで開かれた「コクリコ坂から」の完成披露会見で語った。鈴木プロデューサーは「映画を見たお客さんが涙を流して喜んでくれたのが印象的だった」と話し、ヒロインの少女・海の声を担当した女優の長澤まさみさんも「見た人が、楽しんだり笑顔になる仕事をさせてもらっている。そういうことをしていけるのは光栄なこと、私も頑張ろうと思う」と話した。

 鈴木プロデューサーによると、被災地にはNGOのピースウィンズ・ジャパンの要請で、津波被害の大きかった宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市で試写会を開いた。映画「コクリコ坂から」の試写という“お土産”のほかに「となりのトトロ」のイラストが描かれた色紙を大量に印刷して持参し、サイン会を行ったという。鈴木プロデューサーは「お客さんがあまりにも多いからサインを宮崎駿が1人で全部こなすのは大変な作業で、せっかく庵野が来ているから『トトロの下にサインをしろ』と言ったら『僕はトトロは関係ありません』と抵抗を示したんです。でも『新幹線代はおれが持っているんだから新幹線代くらい働け』と言ったんです(笑い)」と語り、総出でサイン会をしたことを明かした。

 「コクリコ坂から」は佐山哲郎さん原作、高橋千鶴さん画の少女マンガで、80年に「なかよし」(講談社)で連載された。主人公の海は、おさげ髪の平凡な高校生。船乗りの父は事故で行方不明、写真家の母は撮影で海外を飛び回っており、祖母の花と妹の空、弟の陸の世話をしながら留守宅を守っていた。学校では新聞部の風間俊と生徒会長の水沼史郎が起こす騒動に巻き込まれ、家族を巻き込んでドタバタな毎日を送る、ギャグあり、ラブストーリーありの青春物語。アニメでは東京五輪目前の1963年の横浜を舞台に女子高生の初恋物語が描かれている。

 会見には鈴木プロデューサー、長澤さんのほか岡田准一さん、宮崎駿さんの長男で「コクリコ坂から」で監督を務めた宮崎吾朗さんも出席した。映画は7月16日全国公開。(毎日新聞デジタル)

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