ラノベ質問状:「ヘヴィーオブジェクト」 “突然発生”の話題作 ノープロットの魅力

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鎌池和馬さん作、凪良さんイラストの「ヘヴィーオブジェクト 死の祭典」(アスキー・メディアワークス)

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、大ヒット作「とある魔術の禁書目録」で知られる鎌池和馬さんのSFアクション「ヘヴィーオブジェクト」(凪良画)です。アスキー・メディアワークス電撃文庫編集部の三木一馬さんに作品の魅力を聞きました。

 −−この作品の魅力は?

 「結局、戦争はなくならなかった。でも、変化はあった。超大型兵器オブジェクト。それが、戦争の全てを変えた」。舞台は近未来。ほとんどの人類は「安全国」というエリアで暮らし、各国の勢力はチェスゲームのような戦争によって変動する“平和”な世界。クリーンな戦争によって、軍人たちも緊張感がなくなってしまったところに、満を持して(?)不良な新兵クウェンサーとヘイヴィアが戦地へ赴任!  なるべく楽をして過ごそうとする2人だが、ある日オブジェクトのパイロットである少女ミリンダと出会い、彼女が置かれている過酷な立場を知ります。そして2人は、生身の身体で巨大兵器オブジェクトに立ち向かうことになり……! 近未来ボーイミーツガール小説です!

 −−作品が生まれたきっかけは?

 思い起こせば「禁書目録」のアフレコ中。著者の鎌池さんから、「これこれこういう内容の作品なんですが、書いていいですか?」と聞かれ、「ああいいですよ」と軽くお返事したところ、いきなりプロットじゃなくて原稿が届きました。そして読ませてもらうと……面白い! すぐに出版を計画しました。それくらい、ある日突然発生した作品です! いまもヘヴィーオブジェクトシリーズは、ある日突然、鎌池さんから「できました」と原稿が届きます。そんな気まぐれがあるなんて、恐ろしい……。

 −−作者の鎌池和馬さんは、「とある魔術の禁書目録」シリーズも手掛けていますが、あれだけの大作をハイペースで執筆し、この作品も並行して書ける理由は何でしょうか?

 それは僕が聞きたいですよ……!! 謎です! 謎……!!

 −−イラスト担当の凪良さんはどんな方でしょうか?

 メカと少女を描くことがとても上手い方です。バンダイナムコゲームスさんの「アルトネリコ」という作品で凪良さんがキャラクターをお描きになっていたのですが、そのビジュアルがとてもすてきで、「ヘヴィーオブジェクト」でお願いさせていただきました。ちなみに、同じコンビで「ヴァルトラウテさんの婚活事情」という作品を「電撃文庫MAGAZINE」にて連載中なので、そちらもよろしくお願いいたします。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。

 ノープロットで来るお話なので、新鮮な気持ちで読むことができます。「禁書目録」はプロットベースですので、その違いが、編集者ならではの楽しみになっています。逆に言うと、一番はじめに目を通す読者というイメージで、作品について取り組んでいますので、思いがけない展開が多くて「どうしよう……!」と思うときもありまして、そこが大変でしょうか。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 「ヘヴィーオブジェクト」シリーズは、今後も“いきなり”刊行されるゲリラ的な作品として続いていくと思いますので、これからも応援をよろしくお願いいたします! メディアミックス展開として、現在「電撃マ王」にて、「ヘヴィーオブジェクトS」(作画/さいとー栄)を連載中ですので、こちらもぜひチェックしてみてください!

 −−これって、戦争なのよね。

 アスキー・メディアワークス 電撃文庫編集部 三木一馬

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