朗読少女:乙葉しおりの本の小道 第92回 トルストイ「イワンのばか」

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「イワンのばか(岩波少年文庫)」著・レフ・ニコラーエヴィッチ トルストイ、訳・金子幸彦(岩波書店)の表紙(左)と乙葉しおりさん

 美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第92回はトルストイの「イワンのばか」だ。

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 皆さんこんにちは、乙葉しおりです。

 10月31日は「トリック(いたずら)・オア(か)・トリート(お菓子)」で知られるハロウィーン。皆さんは誰かにお菓子をもらったり、プレゼントしたりしましたか?

 その昔、ケルト人の1年の節目となる10月31日の夜には、死者の霊や精霊・魔女が出没すると言われ、人々は「魔よけ」の儀式として仮面をかぶったりたき火をしたりしていました。

 やがてその儀式は収穫祭というイベントに姿を変え、お化けカボチャの提灯「ジャック・オ・ランタン」がシンボルとなって、「ハロウィーン」という今日のお祭りの姿が形作られていったようです。

 ちなみに私の家の近所では、毎年小さい子供たちが集まって、思い思いの仮装で近所を練り歩くんですよ。小さいお化けさんたちの姿がとっても可愛いんです(*^^*)

 そして一夜明けると、早いもので11月、紅葉の季節も本番ですね。

 紅葉は、秋をつかさどる女神にして、裁縫の神とも言われる竜田姫(たつたひめ)さまが、その袖をひと振りするたびに葉の色が移り変わっているという言い伝えがあります。

 和歌では秋の季語として認知されているので、ご存じの方も多いでしょうか?

 また、竜田と言えば連想してしまうのが、からあげでおなじみの「竜田揚げ」。実は、竜田姫さまの住まう「竜田山」から流れ出た「竜田川」が名前の由来といわれています。

 平安時代の歌人、在原業平(ありわらの・なりひら)さんが、竜田川に落ちて流れる紅葉の美しさを歌っているのですが、この赤さがから揚げにそっくりなことからついた名前だそうですよ。

 ……と、お話ししていたら、ちょっとおなかがすいてきちゃいました(^−^;

 ではここで朗読倶楽部のコーナー、甲原みかえさんのお話・最終回です。

 みかえさんは朗読倶楽部に参加することで「発音」と向き合う道を選びました。ただ、その時は「英会話ともう一度向き合おう」という強い意志はなかったといいます。

 当時彼女は英語の発音だけでなく、母国語である日本語の発音にも自信をなくしかけていました。そのため、朗読倶楽部が自分の「発音」そのものを見つめなおす機会になるかもしれないと考えたのだそうです。

 こうして始まった朗読倶楽部での活動を通じて、彼女は朗読用の蔵書からある本を発見しました。

 それは、「方言文学」。

 方言文学は文字通り方言で書かれた文学作品のことで、あの宮沢賢治さんの詩「永訣の朝」でも岩手県花巻市の伝統的な方言「花巻ことば」が多く使われています。みかえさんはこれら方言文学をきっかけに日本の方言に興味を持ち、自分の心の中で「訛(なま)る=格好悪いこと」と無意識に決めていた自分に気付きました。

 以来、少しずつですが、彼女の中で訛りに対する抵抗は薄れ始めたのです。

 今でもネーティブな英会話を人前でするのは抵抗があるというみかえさん。それでもあの告白のあと、朗読倶楽部の活動の一つに英語朗読の会が増えたのですから、少しずつ変わっているのは間違いないと思うのです……。

 次回からはまた新しいお話になりますので、よろしくお願いしますね(*^^*)

 ※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。

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