ブラック・ジャック:人気マンガ家6人が新作執筆 石坂啓、小谷憲一らが手塚治虫の傑作に挑む

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石坂啓さんが描いたブラック・ジャックのイラスト=秋田書店提供

 故・手塚治虫さんの傑作「ブラック・ジャック」が、手塚さんのアシスタントを務めた経験のある「キスより簡単」の石坂啓さん、「テニスボーイ」の小谷憲一さんら人気マンガ家6人の手によって、新作として復活することが4日、明らかになった。ブラック・ジャックの生誕40周年企画の一環で、実話をベースにした六つのエピソードが、同日発売の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)18号から6号連続で1作品ずつ掲載される。編集部は「現在の現場の医療も入っていて、考えさせられる作品。少年誌と違うタッチだが、若い人にぜひ読んでほしい」と話している。

 6人が描くマンガのタイトルは「ブラック・ジャック REAL ~感動の医療体験談~」で、手塚プロダクションと秋田書店が実際の医療体験談を公募し、100以上の候補から六つを選び、作品にした。執筆するのは、石坂さん、小谷さんと、「横浜ラブ・コネクション」のわたべ淳さん、「いとしのエリー」の高見まこさん、「The かぼちゃワイン」の三浦みつるさん、「アジアのディープな歩き方」の堀田あきおさんの6人で、師である手塚さんの傑作に挑む。

 同誌18号に掲載される第1話「少年の選択」は、石坂さんの描くブラック・ジャックが10歳の少年を襲った食道がんの治療に挑むストーリーで、医師の長尾成敏さんが原案。小児の発症例は世界で16しかない食道がんになった少年の物語を、手術などの前に医師が病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者の同意を得るインフォームド・コンセントが、家族を苦しめるケースがあることにも触れている。

 11日発売の19号では小谷さんの「嵐の中の緊急手術」、18日発売の20号ではわたべさんの「死者の入れ歯」、25日発売の21・22合併号では高見さんの「命の再会」、5月9日発売の23号は三浦さんの「まもりたいもの」、5月16日発売の24号では堀田さんの「黒スーツの人命救助」がそれぞれ掲載される予定。

 ブラック・ジャックは73~83年に「週刊少年チャンピオン」で連載された手塚さんの代表作の一つ。手術の腕は神がかり的だが、法外な代金を請求する無免許医が、誰からも見放された患者を次々と治療していくという内容。医師免許を持っていた手塚さんが、理想の医者として描いたことでも知られている。(毎日新聞デジタル)

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