リリー・フランキー:キネマ旬報にうらみ節? 「一度も書かせてもらえなかった」

映画
「第87回キネマ旬報ベスト・テン」の授賞式に出席した助演男優賞のリリー・フランキーさん

 イラストレーターで作家のリリー・フランキーさんが8日、東京都内で行われた「第87回キネマ旬報ベスト・テン」(キネマ旬報社主催)の授賞式に出席した。「凶悪」「そして父になる」で助演男優賞を受賞したリリーさんは「2本ともたまたま出してもらえた映画。たまたま運がよかったというのが一番の感想」と語ったが、これまで映画に関する原稿を書いていて、「いつか『キネマ旬報』で書きたいと思ってたけれど、一度も書かせてもらえなかった」とぐちをこぼして、会場の笑いを誘った。

 「そして父になる」は、6歳の息子が、実は出生時に病院で取り違えられていた他人の子供だったことを知らされた父親の葛藤や苦悩を描いた作品。福山雅治さんが初の父親役に挑戦し、その妻を尾野真千子さん、もう一つの家族の妻を真木よう子さん、その夫をリリーさんが演じている。一方の「凶悪」は、ジャーナリストが、死刑囚の告発から埋もれていた殺人事件の真相を暴く犯罪サスペンス。主人公のスクープ雑誌記者を山田孝之さん、死刑囚をピエール瀧さん、死刑囚が首謀者と告白する男をリリーさんが演じた。

 リリーさんは、ぐちりながらも「キネマ旬報で書けなくて、くすぶっていた20年前の自分に言いたい。お前は書けないけれど、20年後、(映画に)出る方で賞をもらうぞ、と」と受賞を喜び、「そういった意味で、この賞だけは、(共演の)ピエール瀧には取られたくなかった!」と、続けて会場を盛り上げた。

 「キネマ旬報ベスト・テン」は、米アカデミー賞より1回多いという長い歴史を誇る映画賞。今回は2013年公開の映画を対象に同誌ののべ126人の選考委員が選出した。日本映画作品賞には、森崎東監督の「ペコロスの母に会いに行く」が選ばれたほか、松田龍平さんが「舟を編む」で主演男優賞、真木さんが「さよなら渓谷」「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」「そして父になる」で主演女優賞を受賞した。

 このほか、日本映画監督賞と読者選出日本映画監督賞は「舟を編む」の石井裕也監督、日本映画脚本賞は「共喰い」の荒井晴彦さん、助演女優賞は「共喰い」「はじまりのみち」の田中裕子さんが受賞。新人女優賞は「舟を編む」「シャニダールの花」などに出演した黒木華さん、新人男優賞は「少年H」に出演した吉岡竜輝さんが13歳の最年少で受賞した。

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