ラノベ質問状:「ハイ☆スピード!」 “おいしい”真琴が人気 中学編は新キャラも

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おおじこうじさん作、西屋太志さんイラストの「ハイ☆スピード!」(KAエスマ文庫)

 話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回はアニメ「Free!」の原案でもある「ハイ☆スピード!」(おおじこうじさん作、西屋太志さんイラスト)です。京都アニメーションのKAエスマ文庫の担当者に作品の魅力を聞きました。

 −−この作品の魅力は?

 クールでとがったキャラクターと、ストーリーの繊細さ、そしておおじこうじさんの描く男の子同士のやりとりがこの作品の魅力です。ご自身はまったく意識していませんが、ファンの方が驚くようなやりとりが遙と真琴の間でされていたりします。また“子ども”と“大人”両方の感性を共存させ、登場人物に深みを持たせているところや、水泳のシーンで、幻想的な場面と実際の泳ぎに即した場面を使い分ける独自性も作品の魅力です。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 「ハイ☆スピード!」は第2回京都アニメーション大賞の小説部門に送られてきた応募作品の一つでした。審査を経て、小説部門の奨励賞を受賞されましたので、そこから文庫化の話を進めていくこととなりました。応募原稿の段階で、既に遙たちのやりとりや大人びた言動に強く引かれ、この作品を推したいというスタッフが非常に多かったです。

 −−作家さんとイラストレーターさんはどんな方でしょうか?

 おおじさんは「これが描きたい!」というものが明確にある非常に意志の強い方です。常に新しい試みを作品の中に入れようと、独自の世界観を実験的要素として物語に取り込んでいます。また、読者の方にキャラクターのビジョンを自由に想像していただきたいからと、細かい設定をあえて描かないという表現へのこだわりは生半可なものではありません。

 西屋太志さんは、キャラクターに対する愛情がとても深い方です。「ハイ☆スピード!」の登場人物の性格が非常に大人びているので、いかにして“小学生”らしさとの釣り合いをとるか、その絶妙なバランスは西屋さんがキャラクターをしっかりとらえてくださっているからこそのことです。ちなみに、「ハイ☆スピード!」のイラストを見たとき、そこはかとない遙たちの色気にこちらまでハラハラします。そういう雰囲気も自然と絵にしてくださる方です。

 −−多くの個性的なキャラクターが登場しますが、ファンの一番人気は?

  アニメの影響も大きいのか、人気はやはり橘真琴ですが、高校生のときと雰囲気の違う松岡凛も読者のみなさんに喜んでいただけたようです。多くのファンの方は「4人だからこそいい!」と言ってくださる方も多いので、分け隔てなく人気があると思います。最初から橘真琴だった気もしますが(笑い)。真琴のポジションは編集部としても、一読者としても、非常に魅力的かつおいしいキャラクターだと思っています。

 −−編集者として、この作品にかかわって興奮すること、逆に大変なことについてそれぞれ教えてください。

 原稿とイラストを受け取るときです。この二つを受け取ったときは、登場人物が文章やイラストの中で勝手に動き出しますので、心が高鳴ると同時に、「いよいよ作品が走りだすんだ」と強く感じます。

  大変なことはプロットの打ち合わせです。おおじさんの作家として譲れない部分と、編集という立場で譲れない部分がぶつかります。もちろん、編集としては、おおじさんご自身が描きたいものを文章にしていただきたいので、最良の方向性を探ります。

 −−今後の展開は?

 2巻は、遙たちの過ごす環境が中学へと移ります。そこで遙と真琴は新しい出会いもありますし、葛藤もあります。渚はまだ小学生ということもあり、遙たちとの関係や距離感も少しずつ変わっていきます。そして、凛は留学先で何を思っているのか……など彼らが自分と向き合いながらどんな成長を見せてくれるのか。水泳と少年たちの青春はまだまだ続きます。

 −−最後に読者へ一言お願いします。

 1巻が発売されてから読者の方々からたくさんのお声をいただき、作品として非常に幸せなことだと思っております。ありがとうございます。これから2巻の発売も控えておりますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。2巻では、新しいキャラクターがたくさん出てきます。もちろん、ほとんど男の子ですが……。非常に個性派ぞろいになっていますので、ご注目ください!

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