「ギャラリートレイン」前で敬礼する(左から)前野朋哉さん、橋本愛さん、池松壮亮さん、小林涼子さん、飯塚健監督
「ギャラリートレイン」前で敬礼する(左から)前野朋哉さん、橋本愛さん、池松壮亮さん、小林涼子さん、飯塚健監督

 俳優の池松壮亮さん、女優の橋本愛さんらが3月23日、映画の舞台となった伊豆の伊豆急行「伊豆高原駅」(静岡県伊東市)で行われた「大人ドロップ」伊豆凱旋(がいせん)イベントに駅長姿で登場。池松さんが「伊豆急行、1日駅長」、橋本さんが「1日ミス伊豆急」に任命され、伊豆急行の長瀬巌社長から任命書が授与された。共演の小林涼子さんと前野朋哉さん、飯塚健監督も登場し、橋本さんと同じく小林さんも1日ミス伊豆急行、前野さんは「1日助役」にそれぞれ任命された。池松さんは「青春という何者かわからないような言葉を入り口に“大人も見られる青春映画”ということで、この映画を作りました」とあいさつ。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の“ミス北鉄”を彷彿(ほうふつ)とさせる制服姿の橋本さんは「生まれた時から伊豆に住まれている方にはたまらない映像になっていると思う。多くの人が通ったことがある高校生という時間が凝縮されているので、ぜひみなさんも感じてください」と映画の魅力を語った。

 「大人ドロップ」は、樋口直哉さんの同名小説を基に映画化。思春期特有の言葉にできない不安や焦りを抱える4人の高校3年生が、大人へと変わろうともがく姿を描いた青春映画で、周囲が成長していくことに焦りを隠せない主人公・浅井由に池松さん、ヒロインの入江杏役を橋本さんが務め、「荒川アンダー ザ ブリッジ」(2012年)の飯塚監督がメガホンをとった。前野さんは由の親友のハジメ役、小林さんは杏の親友のハル役をそれぞれ演じている。

 イベントでは任命式のほか、飯塚監督も交えての撮影中のエピソードや伊豆をテーマにしたトークショーも行われ、虫が苦手だという前野さんは撮影の合間に蛍を見に連れて行ってもらったことが思い出深いと語るも、池松さんから「蛍は大丈夫なんだ」と突っ込まれ会場からは笑いが起きた。橋本さんと小林さんは蛍を見ていないらしく、前野さんは撮影が早く終わったから見に行けたと弁解し、会場は再び笑いに包まれた。

 イベント後、池松さんらは今年2月から運行中の「大人ドロップロケギャラリートレイン」(伊豆急リゾート21ドルフィン号)に乗り込み、池松さんと橋本さんは出発前アナウンスを、小林さんと前野さんは検札を行った。道中は池松さん、橋本さん、飯塚監督の3人で映画撮影に関するトークを車内放送で行い、橋本さんが“ホスピス”として使ったホテルを紹介するときに“ホステス”と言い間違えるなどイベントは大いに盛り上がった。

 映画は4日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。また、6日には下田市民文化会館(静岡県下田市)で凱旋上映が行われることが決定している。(遠藤政樹/フリーライター)