軍師官兵衛:「秀吉の最期」は異例の13分長尺シーン

テレビ
「軍師官兵衛」の第45回「秀吉の最期」の一場面=NHK提供

 人気グループ「V6」の岡田准一さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の9日放送の第45回「秀吉の最期」で、竹中直人さんが演じる豊臣秀吉の死が描かれる。岡田さんが演じる黒田如水(官兵衛)と秀吉の別れのシーンの撮影は、約20分にもおよぶ長回しで行われたといい、放送時間の約3分の1に当たる約13分にわたって放送される。テレビドラマとしては異例の長尺となった今回の一シーンは、番組の制作統括を務める同局の中村高志チーフプロデューサー(CP)によると、「ドラマの集大成といえるシーン」として臨み、「岡田准一さんと竹中直人さんご本人の気持ちがぶつかった部分もあった」といい、2人の“怪演”によって生まれたようだ。放送前から話題の「秀吉の最期」の裏側に迫った。

 ◇長尺は想定内だったが…

 「軍師官兵衛」は、戦国時代末期に“天才軍師”と称され、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた黒田官兵衛の生涯を描いている。秀吉は、官兵衛の働きもあって、天下統一を果たすが、次第に官兵衛の知謀を恐れ、遠ざけるようになる。官兵衛は、秀吉との関係が悪化する中で隠居を決め、名を如水と改める。

 中村CPは、別れのシーンの如水の心境について「秀吉と対峙(たいじ)しているときは感情を抑えていますが、別れ際、そして秀吉の元を去った後の姿に秀吉への決別の思いを込めています」と説明する。また、長尺になったことについては「当初から長くなるだろうと想像していたが、あそこまでたっぷりとしたシーンになるとは思っていませんでした」と明かす。

 ◇岡田と竹中、官兵衛と秀吉の関係から生まれた“怪演”

 官兵衛は秀吉と出会い、その人柄や才能に魅了されるが、岡田さんは撮影当初、官兵衛が秀吉に引かれていく理由が「ピンとこなかった」という。しかし、中村CPが「演じるにつれ、秀吉への気持ちが高まるのを感じるようになり、徐々に2人の関係ができて、本能寺、中国大返しに至るころには、官兵衛も秀吉に感情をぶつけられるようになり、2人のシーンが楽しいと実感しているようでした」と話すように、演じる中で、岡田さんの気持ちに変化があったようだ。

 中村CPは、岡田さんと竹中さん、官兵衛と秀吉の関係を踏まえ、別れのシーンについて「輝いていた2人が想起され、岡田さんも胸に迫る思いがあったのだと思います」と話す。また、秀吉は別れの際、「疲れた」とつぶやくが、竹中さんも撮影終了後、「疲れた……」と思わずこぼすほど力が入っていたという。

 中村CPは「2人の演技を受けて、現場ではいつも以上に緊張感がある中での撮影となりました。長いシーンであるというのはもちろんですが、この2人のコンビで引っ張ってきたドラマでもあるので、ドラマの集大成といえるシーンになるという意識で臨んでいたと思います」と撮影を振り返る。

 ◇家康の右目開く! そして関ケ原に…

 秀吉が死んで、ドラマが終わるわけではない。中村CPが「秀吉の死を受けて、今までじっとしていた人たちがにわかに動き出します。如水は隠していた表情をあらわにし、これまで閉じていた家康の右目がついにパッと開く瞬間もあります。これまでやや重苦しい雰囲気が続いてきましたが、戦国の英雄たちがうごめきだす前兆を感じながら、いよいよ乱世の最終ステージに突入します」と説明するように、関ケ原の戦いに向かってドラマは動き出す。

 中村CPは「乱世の終わりを待たずに如水は生涯を閉じますが、『命の使い道を考えよ』と言い続けた黒田官兵衛という人物が乱世をどう生き抜いていったのか、最終的に自分の命をどう使ったのか、最後までじっくりご覧いただければと思います」と話しており、最後まで目が離せない。

 「軍師官兵衛」は、NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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