ガンダム Gのレコンギスタ:富野監督が絶賛 「進撃の巨人」監督参戦の裏側

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「ガンダム Gのレコンギスタ」の富野由悠季監督(左)と第10話の演出を手がけた荒木哲郎さん

 「ガンダム」シリーズの“生みの親”の富野由悠季監督が15年ぶりに手がけるガンダムのテレビシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」の27日深夜から順次放送される第10話で、アニメ「進撃の巨人」などの監督を務めた荒木哲郎さんが演出を手がけている。富野監督の大ファンという荒木さんが、“直訴”して参加することになったといい、“毒舌”で知られる富野監督だが「アニメ業界は荒木を中心にして、新しい時代がくるでしょう」と荒木さんの仕事っぷりを絶賛。巨匠と新鋭の二人に“豪華共作”の裏側を聞いた。

 ◇若い世代を全肯定していいんだ!

 「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」の35周年記念企画の一つで、富野監督が同シリーズの長編作品を制作するのは、2005~06年に3部作として公開された劇場版アニメ「機動戦士Zガンダム」以来8年ぶりで、テレビシリーズは「∀ガンダム」以来、15年ぶり。ファーストガンダムの宇宙世紀の次の世紀となる「リギルド・センチュリー」を舞台に、軌道エレベーターを守る組織のキャピタル・ガードのパイロット候補生ベルリ・ゼナムの冒険を描いている。MBSで毎週木曜深夜1時49分、TBSで毎週金曜深夜1時55分に放送されている。

 富野監督のファンだったという荒木さんは、新作が制作されると聞き「わくわくしていた」といい「富野さんのファンとして、自分を(富野さんの作品の)テロップに載せたいと思っていた。チャンスだと感じた」と自らを売り込んだ。富野監督は「やらせてくれ!という人にはやらせる」と快諾したという。

 富野監督はアニメ「進撃の巨人」について「1話は見た」といい、荒木さんの仕事を「凡庸な演出家に比べると、目配りがいい。世界観を捕まえている。荒木さんは頑張っている。若い世代を全否定はせず、全肯定していいんだ!とうれしく思った。僕だったら『進撃~』の監督を断るけど、引き受けたとしてもこうは作れない」とたたえる。

 ◇厳しい言葉は「凡庸な演出家には言いません」

 荒木さんは念願の“巨匠”とのアニメ制作となったが、絵コンテを書いて、富野監督に渡すと、100枚以上の付せんが貼られて返ってきたという。中には「ヘドが出ます」「劇を演出することを分かってほしい」などという厳しいコメントもあったといい、荒木さんは「刺激的だった」と振り返る。富野監督が「凡庸な演出家には言いません」と話すように、荒木さんに厳しいコメントを送ったのは期待の表れのようだ。そんな厳しい言葉は、荒木さんにとって宝物のようで、富野監督の言葉を「自分の机に飾っている」という。

 さらに、富野監督は「アニメ業界は荒木を中心にして、新しい時代がくるでしょう。お世辞ではない」と絶賛し、「たかが巨大ロボットアニメだけど、文化の一端。ふざけて作ってほしくない」とエールを送る。一方で「この年になって、若い人に示せればいいけど、僕程度は勉強するしかない。僕は普通。才能があれば、ジブリのように作っていたかも」と自分自身についても厳しく語った。

 ◇子供には難しい?

 富野監督は「ガンダム Gのレコンギスタ」の放送前、「大人向けになったアニメを子供に戻す企画」と「子供に見てほしい」という思いをしきりに口にしていた。放送が始まってからの視聴者の反応は「分かりません。なぜなら見ていないから。見てしまうと仕事ができなくなる」というが「子供には難しいところがあったかもしれない。(大人になってから)見直してくれるといいな……」とも感じているという。

 富野監督は、荒木さんと話しながら「勉強するしかない。視界を広くするしかない」という言葉を自分に言い聞かせるように繰り返していた。また、富野監督は「10年ぶりにスタジオに入って思ったのは、とんでもない才能を持っている人はいるけど、ワールドワイドに動こうとしていない」とアニメ業界への厳しい言葉もしきりに口にしていた。“豪華共作”となった10話だけでなく“進化を続ける巨匠”の今後も注目される。

 なお、「ガンダム Gのレコンギスタ」と「ガンダムビルドファイターズ」の新シリーズ「トライ」のアニメ2作品のコラボキャンペーンが12月25日にスタートする。両作品のブルーレイディスクとDVDの発売記念企画で、「ガンダム35周年RISE!カラー」のガンプラセットが当たる。

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