ニセコイ:新房昭之総監督が明かす アニメの魅力と演出の狙いとは?

アニメ マンガ
アニメ「ニセコイ:」のシーン (C)古味直志/集英社・アニプレックス・シャフト・MBS

 週刊少年ジャンプで連載中の古味直志さんの人気マンガが原作で、4月から2期が放送されているテレビアニメ「ニセコイ:」。最初は周囲のもめごとを丸く収めるためイヤイヤながら付き合う“偽恋”カップルが、次第に引かれ合いながらも、個性的な友人と共にさまざまなトラブルに巻き込まれていくラブコメディーだ。「魔法少女まどか☆マギカ」なども手がけた新房昭之総監督に、同作の魅力や演出の狙いなどを聞いた。

 ――アニメ2期も折り返しを過ぎました。以前と原作に対する印象は変わりましたか?

 印象は全く変わってないです。初めて原作を読んだときに、ストレートに「おもしろいラブコメだな」と思ったんですよね。あと、昔自分が読んでいた少女マンガ的なテイストも入っていると感じる部分があって、すごく読みやすかったんです。それは今も変わらなくて、そういう作品だから、絶妙な均衡を保って物語が続いてるんだろうなと。この均衡が崩れそうで崩れないというのが、読んでいて楽しいところだなと感じています。

 ――ラブコメ作品を描くにあたって気にしたポイントは?

 特に気を使ったということはないですね。ただラブコメ作品というのは、キャラクターが少ないうちはその魅力が出てきにくいとは思っていたんです。三角関係、四角関係になって、よりラブコメっぽい構図になっていくというのは感じていました。「ニセコイ」は第1話から三角関係といえばそうですが、思いを伝えられていない関係だったのに、そこにキャラが増えていったのがおもしろいポイントだと思います。

 物語の大きなテーマとしては、錠のペンダントと鍵というのはあるんですが、その部分を描くよりも個々のエピソードをより強く出したいなと思ったのがアニメ2期です。1期と2期の間に原作コミックス同梱(どうこん)として制作したOVAがありますが、その作りが15分ずつのエピソード二つで約30分という構成にしたんです。その構成がおもしろかったので、2期はAパートとBパートで違うエピソードという構成を多くしました。それによって、よりこの作品のにぎやかさを見せられるのではないかと思ったんです。

 ニセコイは、もちろんラブコメ作品という大前提はありつつ、1話完結のキャラものという面もあるんですよね。(主人公の)楽と(ヒロインの)千棘の関係がメインというのではなく、小野寺や万里花、鶫(つぐみ)がメインの回もあって、キャラそれぞれの魅力が伝わるようなつくりにできればという思いがありました。

 ――2期の新キャラとして小咲の妹・春が登場しました。本格登場は7話からでしたが、意図はあったのでしょうか?

 話数はそんなに意識していなかったです。2期でどんな話数をアニメにするかというのは、構成打ち合わせの時に、みんなでやりたいエピソードを挙げて決めたのですが、その中で「春はこのあたりで登場してほしいよね」という話になったんです。構成は基本的には原作の順番に沿いつつ、それぞれのキャラを立たせるためにエピソードを入れ替えたりもしているので、コアなファンの方は原作の順番に並び替えてアニメを見ていただけると、より楽しめると思います。やはり、2期を作る上で入れられなかったエピソードもたくさんあるので、その辺も全部アニメでやってみたいなという気持ちはあります。

 ――2期放送も残すところ4話となりました。今後の見どころを教えてください。

 春も加わって、さらにぎやかになったニセコイを、ぜひ楽しんでご覧いただければと思います。

 最近面白かったのが、スタッフに意外と隠れたニセコイファンが多いということが発覚したことです。1期には参加してないスタッフなんですが、演出やコンテをお願いしたら「実はニセコイ大好きなんです」という人がいたりして。1期から言ってくれたらよかったのに! と思ったんですが(笑い)。

 あと、ニセコイはエンディングテーマがどれもすごくいいんですよね。渡辺翔さんの書かれる楽曲は本当にバリエーション豊かで、1期のときもすごいなと思ったのですが、2期でまた違う雰囲気の曲をあげていただきました。後半も新たな楽曲が放送予定なので、そちらも楽しみにご覧ください。

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