阿部寛:理数系に共感「宇宙に携わる仕事したかった」

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日曜劇場「下町ロケット」で主演を務める阿部寛さん

 俳優の阿部寛さん主演のドラマ「下町ロケット」が10月からTBSの連続ドラマ枠「日曜劇場」で放送される。池井戸潤さんの直木賞受賞作を大ヒットドラマ「半沢直樹」の制作陣が結集して実写化する話題作で、阿部さんがTBSの連続ドラマに出演するのは「新参者」以来、5年ぶり。阿部さんに主人公を演じる意気込みなどを聞いた。

 ◇理数系の役で失敗ない

 原作は「第145回直木賞」を受賞した池井戸さんの同名小説で、累計127万部を超えるベストセラー。主人公・佃航平は自分が開発したエンジンを搭載したロケットの打ち上げに失敗し、責任を取るために退職を余儀なくされる。父親が残した工場「佃製作所」を継ぐことになるが、宇宙への夢をあきらめきれずにいる……というストーリーだ。

 主人公役を演じる阿部さんは台本を読んで「面白かった。原作にほぼ忠実で、面白さがふんだんで、きっと1話から面白いことになるだろうなと思う」と語る。期待が大きい池井戸作品への出演で、プレッシャーもあるが、「考えてみると、僕は今までこういう人間くさい役って、そんなにやったことがない。(作品が)自分を変えてくれるんじゃないかなという期待もある」と意気込みもみせる。
 
 主人公の佃は、元宇宙科学開発機構の研究員という理系人間だ。中央大理工学部卒業の阿部さんは「理数系だから、すごく共感しやすい。“理数系男”をやって、今まであまり失敗したことない。だから今回も大丈夫じゃないかなって」と笑う。実は、学生のころは宇宙に携わる仕事がしたかったといい、「種子島に行きたかった」と明かす。下町の工場をテーマにしたドキュメンタリー番組もよく見るといい、「中小企業が技術で頑張っているけれど、大きな流れで潰されようとしているというのは、すごく共感しやすいし、応援したい。今回の役はなんとしても成功させなきゃなと思っている」と語る。

 ◇「みんなで作る」感覚も

 研究所を追われ、下町の工場に移ってからも夢を諦めずに葛藤する主人公には、多くの苦難が待ち受けている。そんな主人公を演じる阿部さんは「非常にうれしいですね。どんどん攻めてきてほしい」と笑顔をみせる。

 そんな阿部さん自身は、不遇の時代をどう乗り越えてきたのだろうか。阿部さんは「人に恵まれたと思う」とほほ笑み、「あまり人の汚いところってみたことがない。今まで仕事やらせていただいたのは人が助けてくれたからだと思う」という。人に助けられる、協力して仕事をするという感覚が、以前より分かるようになってきたという阿部さん。「舞台でも、みんなで作ってるんだなという感覚が芽生えてきていて。みんなで力を合わせるということが、47歳ぐらいから自分の中で大きくなってきた」という。「この作品でも、みんなで作っていくということが一段と(自分の中で)大きくなっていくんだなと期待してます」と語る。

 ◇今回は「“自分超え”しないといけない」

 NHK連続ドラマ「まれ」で活躍中の女優の土屋太鳳さんが娘の佃利菜役で共演する。阿部さんは土屋さんとの共演について「やってみないと分からないけど……」としつつ、「この間お会いしたときにキラキラしていて、内面の力がある子だなと思った。今回の役を2人でどう作っていけるか楽しみ」と語る。

 「日曜劇場」は特別な感じがする、という阿部さん。かつて「新参者」で出演したときも、「すげえ枠が来たなと思って、ド緊張した」と明かす。それだけに、今回は意気込むところも大きい。「どうやって現場で自分以上のものを出して超えていくか。今回は自分超えしないといけないなと強く感じる」と心境を語り、「(「日曜劇場」は)見てくれるお客さんの顔もなんとなく見える。その方たちをどう喜ばせる作品ができるか、情熱を傾けないといけない」と力強く語った。

 <プロフィル>

 あべ・ひろし。1964年、神奈川県生まれ。1983年、大学在学中にモデルデビュー。大学卒業と同時に「はいからさんが通る」で映画デビュー。以降、出演多数。2012年に「テルマエ・ロマエ」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。15年10月から日曜劇場「下町ロケット」で佃航平役で主演。

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