テレビ試写室:「コウノドリ」 “努力家”綾野剛の役作りに注目 星野源ら“塩顔俳優”も集結

テレビ
「コウノドリ」に出演する星野源さん(左)と主演の綾野剛さん

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は16日午後10時からスタートする綾野剛さん主演のドラマ「コウノドリ」(TBS系、毎週金曜)の第1話だ。

 ドラマの原作は、週刊マンガ誌「モーニング」(講談社)で連載中の鈴ノ木ユウさんの医療マンガ。主人公は、1児の父である鈴ノ木さんが、実際に病院で出会ったという産婦人科医の傍らでピアニストをしているという人物をモデルにしており、周産期(妊娠22週から生後満7日未満)医療の現場や、赤ちゃん、妊婦、その家族にまつわるエピソードをテーマを変えて描かれる。「どちらも挑戦してみたかったけれど、一度に振りかかるとは予想していなかった」と語る綾野さんは、産婦人科医で、「BABY」と名乗る天才ジャズピアニストの顔も持つ鴻鳥(こうのどり)サクラを演じる。

 ドラマの冒頭は、綾野さん扮(ふん)する銀髪姿の“BABY”のピアノ演奏からスタートする。綾野さんは練習用にアップライトピアノを購入し、指をボロボロにしながら半年前からピアノの練習に励んでいるというが、「努力は一番の近道」と語る綾野さんの、初心者っぽさを感じさせない圧巻の演奏は本作の見どころとなっている。

 一方、産婦人科医のサクラの姿からは、実際に産婦人科を見学しながら役作りに励んだという綾野さんの新たな一面を見ることができる。「本当は『メス……』とか、ありがちな演技もやりたかったですけど、実際は『メスとって!』みたいな雰囲気」(綾野さん)という話もあったように、作中では実際に目にした産婦人科のリアルな現状を役に生かし、ナチュラルに演じ切っているように感じた。サクラは、優しい雰囲気でありながらも、間違っていることに対してはきちんと自分の意見を述べたりと、意志や責任感が強いキャラクター。容姿についても「(原作に)寄せることが鈴ノ木先生と原作ファンのみなさんに対しての敬意」という綾野さんが、原作に寄り添いながら作り出している。

 同作に出演するキャストは、綾野さんを筆頭に、星野源さん、坂口健太郎さんら、さっぱりした顔つきの“塩顔俳優”と呼ばれる面々が集結し、塩顔好きにはたまらないドラマとなっているのも魅力の一つだ。綾野さん演じるサクラや、星野さん演じるサクラの同僚・四宮(しのみや)春樹は、おのおの過去に何らかのトラウマや問題を抱えており、塩顔俳優陣が演じる個性的なキャラクターの解き明かされる過去も今後気になるポイントだ。また、女優も松岡茉優さんや清野菜名さんら実力派若手女優に加え、原作に忠実な容姿に仕上がっている吉田羊さんにも注目だ。

 同ドラマの第1話のテーマは、産科検診を受けず、出産直前に病院に駆け込む妊婦「未受診妊婦」。厳しい生活環境が影響し、産科検診を受けることなく陣痛を迎える妊婦役を、NHKの朝ドラ「まれ」で注目を集めた清水富美加さんが熱演する。妊婦役や母親役は初という清水さんだが、母として次第に目覚めていくその演技力に打たれ、試写時に涙する記者の姿もあったのが印象的だった。初回は15分拡大版。

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