僕だけがいない街:監督が自らアニメ化を売り込み みんなが楽しいエンターテインメント作品に

アニメ マンガ
「僕だけがいない街」を手がける伊藤智彦監督

 三部けいさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「僕だけがいない街」が7日、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送がスタートする。原作は「マンガ大賞」に2年連続でノミネートされた話題作ということもあり、放送前から注目を集めている。話題作も手がける伊藤智彦監督にアニメに懸ける思いを聞いた。

 ◇映像化は難しい

 「僕だけがいない街」の原作は、マンガ誌「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載中の同名マンガで、「マンガ大賞」に2年連続でノミネートされた。母が殺された事件の容疑者となった悟が、特殊な能力で過去に戻り、小学生時代に起きた連続誘拐事件の謎に挑む……というストーリー。藤原竜也さん主演の実写映画も2016年3月に公開される。

 伊藤監督は「ソードアート・オンライン」「銀の匙 Silver Spoon」などの人気作を手がけきた人気クリエーターで、「僕だけがいない街」は初めて自らアニメ化を売り込んだという。伊藤監督は「コミックス2巻が発売されたころ(13年)に初めて読んで、話がどう転がるのか分からなくワクワクした。映像化は難しいと思ったのですが、面白いので、アニプレックスとKADOKAWAに売り込んだんです。そんなことは初めてですよ」と明かす。

 「映像化が難しい」と感じたのは「アクションがあるわけでもなく、淡々とした日常が描かれている。絵が退屈にならないようにしなければいけない」と考えたからだという。また、「原作の絵はキャッチーというわけではない。キャラクターデザインは間口を広げようと考えた。子供のキャラクターの印象を柔らかめにした」とも話す。深夜アニメを見るのはコアなアニメファンが多いが、「僕だけがいない街」への思いを「とがりすぎずに、海外ドラマを見ているような感覚で見てほしいと思っている」と語る。

 ◇満島真之介と土屋太鳳は「作りすぎない声」に期待

 深夜アニメのキャストは“専業声優”を起用するのが一般的だが、「僕だけがいない街」では俳優の満島真之介さんと女優の土屋太鳳さんが、主人公・藤沼悟を2人1役で演じることも話題になっている。2人は声優初挑戦で、満島さんが29歳の悟、土屋さんが10歳の悟の声優をそれぞれ務める。

 伊藤監督は、2人の抜てきについて「オーディションで声優を決めていたのですが、悟は声優の方の演技にビビッとこなかった。特に少年時代の悟の声は、いわゆる少年マンガの主人公のようなノリが強かったんです。そこで、俳優系でいないか?と話をして、満島さんと土屋さんの名前が挙がった。作り過ぎない声の人に決めました」と明かす。

 ◇細田監督の影響も明かす

 原作は連載中で、まだまだ謎が解決されないままだ。伊藤監督はアニメの展開について「(原作者の)三部先生と相談しながら作っている」といい、気になるラストについては「楽しみにしてください」と含みを持たせた。三部さんからはアニメ化にあたってリクエストはなかったというが、伊藤監督は「アニメでは原作で描き切れなかった部分も描きます。そこも相談している」という。

 細田守監督の劇場版アニメ「時をかける少女」「サマーウォーズ」で助監督を務めたことでも知られる伊藤監督。影響を受けたクリエーターとして細田監督の名前を挙げ「アニメを作る意義のようなものに影響を受けています。みんなが楽しいと感じるエンターテインメント作品を作ることが面白い」と語る。伊藤監督のアニメ「僕だけがいない街」もエンターテインメント作品として注目を集めそうだ。

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