加藤一二三・九段:アウト×デラックスで人気の現役最年長棋士 「3日に1回は声かけられる」

テレビ
7日放送の「アウト×デラックス初夢SP」で指揮に挑戦する加藤一二三九段=フジテレビ提供

 バラエティー番組「アウト×デラックス」(フジテレビ系、木曜午後11時)にレギュラー出演している現役最年長棋士の加藤一二三九段(76)。正座するとたたみに着くほど長いネクタイ、対局中のマイペース過ぎる振る舞いなどのエピソードが番組で紹介され、興奮したときの早口やチャーミングな笑顔などのキャラクターが画面を通じて広まり、将棋ファン以外からも人気となり、いまや“ひふみん”の愛称で知られる。「3日に1回は街で声をかけられるんですよ。大変うれしくて」と笑顔を見せる加藤さんに話を聞いた。
   
 ◇愛称「ひふみん」はすっかりなじんだ

 「アウト×デラックス」は、お笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之さんとタレントのマツコ・デラックスさんがMCを務め、人間のおかしさを楽しむトークバラエティー。「アウト軍団」として俳優の坂上忍さん、大鶴義丹さん、女優の高橋ひとみさん、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」の山里亮太さんらもレギュラー出演している。加藤さんも「アウト軍団」の一人として出演、「ひふみんクイズ」と題して自らが考えたクイズを出題するなど、矢部さんやマツコさんらに負けない存在感を放っている。

 将棋の番組には長年出演しているが、街で声をかけられるようなことは少なかったという加藤さんだが、「アウト×デラックス」に出演してから「街を歩いていたり電車に乗っていたりすると、3日に1回は『テレビ見てます』『握手してください』って声をかけられる」と笑顔。特に多いのは30~40代の男女で、カップルからも声をかけられるという。「ひふみん」という愛称については「最初のころは若干違和感がありましたけど、今はすっかりなじみました。声をかけられるとうれしい」とほおがゆるむ。

 ◇数々の“伝説”は「私だけのオリジナル」

 そんな加藤さんだが、1954年に14歳でプロ入りし、王位、棋王、王将、名人などのタイトルを獲得、2001年には通算1200勝を達成した勝負師でもある。棋士としての加藤さんは、長いネクタイはもちろん、対戦相手の側に立って考える“ひふみんアイ”、残り時間が迫った際に記録係(対局の棋譜を記録する係)に何度も残り時間を聞く「あと何分?」なども有名。将棋ファン以外にも“伝説”として語られることも多く、テレビでも紹介された。加藤さんは「私だけのオリジナルなんですね。自分が普通に思いついて実行したことはテレビの題材(ネタ)になっているんですよ」と誇らしげだ。

 現役棋士としては最年長。「42歳で名人になったんだけど、勉強は今のほうがしています」と将棋の勉強にも余念がない。タイトルを獲得していた当時でも1日3時間程度だったが、現在は5時間勉強することもある。「今は作戦の幅が10倍ぐらいに広がっているの。いろいろな作戦があって、その分だけ対応に時間が必要ですね」と明かし、「今も現役なので(目標は)棋戦の優勝」とまだまだ野望は失っていない。

 ◇今度はクラシック指揮者に? 歌にも意欲「はっきり言って自信ある」

 7日放送の「アウト×デラックス初夢SP」ではクラシックコンサートの指揮者にも挑戦し、ベートーベンの「運命」を指揮する。番組を通して好きになったというベートーベンについて加藤さんは「ものすごく幸せな人ですよ。音楽も明るい。若々しい。一番熱い人だ」と評し、「巨匠たち、天才の作品は、何百年たっても生命がありますよね。将棋も同じなの。私たちプロ将棋も、将棋の生がある限りは、常に感動していただける名作です」と熱弁が止まらない。「音楽の名曲も将棋の“名局”もずっと続いていく。演奏の緊張感と将棋の対局の緊張感はまったく一緒って感じです」と目を輝かせる。

 これから番組で挑戦してみたいことを聞くと「歌かな。歌ははっきり言って自信ある」と意欲たっぷり。「(童謡の)『ふるさと』とか歌ってみたいな」と大きな笑みを浮かべていた。
 
 「アウト×デラックス初夢SP」では、アウト軍団が夢をかなえるスペシャルとして、高橋さんが釣りに挑戦するほか、アイドルグループ「A.B.C-Z」の塚田僚一さんが小学生の木原美悠さんを相手に卓球でリベンジ対決する。7日午後10時から放送。
 
 <プロフィル> かとう・ひふみ。1940年1月1日生まれ、福岡県出身。1954年に四段に昇段しプロに。将棋のタイトル獲得数は名人1期、十段3期、王位1期、棋王2期、王将1期。将棋大賞は最優秀棋士賞や最多勝利賞など多数。2001年に通算1200勝を達成した。

テレビ アーカイブ

MAiDiGiTV 動画

最新動画

最新記事

最新写真

このページのトップへ戻る