注目映画紹介:「傷物語<1鉄血篇>」 3部作の第1弾は主人公が吸血鬼になったてん末を描く

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劇場版アニメ「傷物語<1鉄血篇>」のワンシーン (C)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 西尾維新さんの<物語>シリーズ第2弾「傷物語」の劇場版アニメ第1弾となる「傷物語<1鉄血篇>」(新房昭之総監督、尾石達也監督)が8日に公開される。<物語>シリーズは西尾さん原作、台湾のイラストレーターVOFANさんがイラストを手掛ける小説で、「傷物語」はシリーズ1作目「化物語」の前日譚(たん)に当たる。劇場版アニメは「鉄血篇」「熱血篇」「冷血篇」の3部作で製作され、第1弾「鉄血篇」では高校生の阿良々木暦(あららぎ・こよみ)と、吸血鬼のキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードとの出会いを描く。

 春休みのある日、私立直江津高校に通う高校2年生の阿良々木暦(声・神谷浩史さん)は、学校一の優等生である羽川翼(声・堀江由衣さん)と知り合い、町に吸血鬼が出没するといううわさを聞く。その夜、暦は地下鉄のホームでうわさの吸血鬼、“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(声・坂本真綾さん)と遭遇。キスショットは四肢を切断され血を流しており、暦は助けを求められ……という展開。

 <物語>シリーズは先鋭的な演出や個性的なキャラクター、そして原作の文体を見事に再現したせりふ回しで人気を博してきたが、劇場版アニメではクオリティーにさらに磨きがかかり、圧倒的な迫力と勢いで世界観に引き込まれていく。テレビアニメシリーズのスタッフが集結して製作していることで、独特なノリとテンションが変わらないのもうれしい。スタイリッシュな映像で描き出される暦がいかにして吸血鬼になったかを描くというシリーズ原点の物語は衝撃的で、時を忘れて見入ってしまう。映画は3部作で描かれるということで、早くも続編が待ち遠しい。8日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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