注目映画紹介:「縁 The Bride of Izumo」 人と人とを結ぶ縁の大切さをしみじみ感じる

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映画「縁 The Bride of Izumo」のワンシーン(C)映画「縁(えにし)」製作委員会

 モデルで女優の佐々木希さんの主演映画「縁~The Bride of Izumo~」(堀内博志監督)が16日に公開される。映画は島根県出雲市を舞台に、結婚を控えた女性が、祖母の遺品から見つかった婚姻届に記された人物を探すことで、不思議な縁を結んでいく人間ドラマを描く。主人公の飯塚真紀を佐々木さんが演じるほか、俳優の井坂俊哉さん、平岡祐太さん、お笑いコンビ「FUJIWARA」の藤本敏史さんらが脇を固め、「恋する惑星」「2046」などのクリストファー・ドイルさんが撮影監督を務めている。

 東京の出版社に勤務する飯塚真紀(佐々木さん)は、大手建設会社で働く中村和典(平岡さん)との結婚を来月に控える中、同居する祖母・あきゑが亡くなる。遺品を整理していた真紀は、桐の箱に入った白むくと夫の欄に“秋国宗一”と書かれた婚姻届の束を発見。祖母の納骨で生まれ故郷の出雲へ出向いた真紀は、祖母の死を伝えるため婚姻届に書かれた住所を訪ねるが、秋国宗一は転居していた。東京へと戻った真紀は、婚姻届の送り主の住所が転々としていることに気付き、再び出雲へと向かう……というストーリー。

 出雲大社の全面協力の下で撮影されたという今作は、出雲大社の本殿や出雲独特の神秘的な景観が美しい。撮影監督を務めたドイルさんが情感たっぷりの映像に仕上げ、物語に渋みと深みを与えている。家族や夫婦のあり方について悩むヒロインを佐々木さんが好演し、シジミ漁師の大森充(井坂さん)をはじめ出雲の人々と心を通わせることで、真紀が何かに気付いていく姿に、いろいろと考えさせられる。劇的な展開があるわけではないが、謎がちりばめられたストーリーは興味深く、誰にも“縁”というものがあり、その大切さを実感させられる。初詣時期である1月に鑑賞するにはもってこいの作品だ。16日からヒューマントラスト有楽町(東京都千代田区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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