花守ゆみり:わずか3年で劇場版アニメの主演に抜てき 女子高生声優に聞く

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「ガラスの花と壊す世界」でリモ役を演じる声優の花守ゆみりさん

 公開中の劇場版アニメ「ガラスの花と壊す世界」(石浜真史監督)で主人公のリモ役を担当するなど注目の若手声優として知られている花守ゆみりさん。中学3年生で声優のオーディションに参加し、わずか3年で劇場版の主役声優の座を射止めたシンデレラガールだ。現在、女子高生の声優、花守さんに声優を目指した理由などについて聞いた。

 --声優を目指したきっかけは?

 お父さんがアニメ好きで、幼稚園から「美少女戦士セーラームーン」の再放送を見て、魔法少女のステッキを買ってもらって遊んでいました。そして小学校高学年の頃にお父さんが「そろそろかな」といって、「BLOOD+(ブラッドプラス)」を見せてくれたんです。そのときに「声優ってすごい」と思うようになったんです。そして中学生のときに友人が「戦うヒロイン」といってくれて、「私にもできるのかな?」とその気になって、中学3年生のときに記念でオーディションを受けてみようかな、と。

 --そして奨励賞を受賞しました。何か訓練をしてから受けたんですか。

 実は何もせずに受けました。私は「やりたい」と思ったら突っ走るタイプなんです。だから最初は、歌も演技も素のままで受けるなど、声優の知識が何もなかったのですが、ゆえに葛藤もなかったですね。逆にオーディションの2次面接の通知が来てから「私、もしかしてすごいことになってる?」と緊張したりしました。

 --声優になってからは順調でしたか?

 「大丈夫かな?」と悩みました。声優になると一気にいろいろなものが見えてくるようになり、関わるほどつらかった時期があったんです。1年目は養成所で勉強して基礎を学び、先輩声優の演技などを見て(技術などを)取り込もうと必死でした。そしてインプットしてもアウトプットは容易ではありません。演じることの楽しさに気付けるまでは不安でした。

 --吹っ切れたのは?

 高校2年生のときにテレビアニメ「ローリング☆ガールズ」で役をいただけて、そこで「自分の演技でもいいんだ」と思えたことでしょうか。今では、演じるキャラクターにどうやって命を吹き込めるか、いろいろ研究をさせてもらっています。声優にとって、言葉の発声法、滑舌(かつぜつ)はもちろん大切で毎日しっかり練習していますが、併せて生活の中で出会う人も見ています。人ごとに話し方は違いますし、アニメはもちろん、ドラマ、ニュースキャスターなども見ていますね。

 --ここだけ内緒のエピソードを教えてください。

 私、おなかが鳴っちゃう体質で……。朝の現場は、昼まで続くことがあり、後半になるとおなかが鳴りそうになるんです。おなかが鳴ってしまい、周りの方から「おなか、空いているんだね」と笑顔でいわれると恥ずかしくなります。試行錯誤を繰り返して、たどり着いたのは紅茶とチョコレートの組み合わせですね。

 --「ガラスの花と壊す世界」では主演の座を射止めました。

 結果が来るまでは「オーディションはいい経験だった」と思い込んでいたので、主演なんて信じられなくて……。他の収録の終わりに、マネジャーさんから「受かりました」と伝えられて、「なんのことですか?」と答えてしまいました。その後にじわじわ来て、寝る前にうれしくて泣いてしまいましたね。もちろん「私に務まるのかな?」と悩んだりしました。必死に台本を読み込んで、懸命に役を作っていったのですが、現場に入って周りのキャラクターの声があると、やりながら役が出来上がっていきました。「あんなに悩んでいたのに現場ではこんなにすんなり入れるんだ」と思いましたね。

 --作品の見どころは?

 私が演じるリモ、そしてデュアルとドロシーは最初はちぐはぐした距離感だったりします。その距離が縮められていくのですが、その変化も見てもらえたらと思います。また後半の展開に衝撃を受けながら、ありのままを楽しんでほしいですね。

 --ファンに一言お願いします。

 今はまだ足りないところだらけ。これからも壁に当たってくじけることもあると思いますが、それを超えて役者としても人間としても成長し、この後何十年と仕事をしていきたいと思っています。そしてキャラクターに命を吹き込むことができる声優になりたいですね。それができるまで優しく見守っていただけるとうれしいです。

 ◇プロフィル

 はなもり・ゆみり=2012年に開催された「第2回ぽにきゃん声たまオーディション」で審査員奨励賞を受賞。主な出演作は「ローリング☆ガールズ」の御園千綾役など。今春放送のテレビアニメ「あんハピ」では主役の花小泉杏役を担当する。

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