浪川大輔:人気声優が語る吹き替えへの熱い思い アニメとの違いも

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吹き替えへの思いを熱く語った浪川大輔さん

 人気声優の浪川大輔さんが、人気海外ドラマ「ブラックリスト」の新シリーズ「シーズン3」で、新キャラクターのミスター・ソロモンの吹き替えを務める。アニメから吹き替えまで幅広いジャンルの活動で“日本一忙しい声優”と言われることもある浪川さんに吹き替えに対する熱い思いを聞いた。

 ◇人気作への途中参加 「なかなかハードルが高い」

 「ブラックリスト」は、映画「セックスと嘘とビデオテープ」(スティーブン・ソダーバーグ監督)のジェームズ・スペイダーさんが演じる凶悪犯罪の“頂点”に立つ男、レイモンド・“レッド”・レディントンと、メーガン・ブーンさん演じるFBIの新人捜査官・エリザベス・“リズ”・キーンが数々の犯罪捜査に挑むアクションサスペンス。2013年に米NBCでシーズン1、14年にシーズン2が放送され、15年10月にシーズン3がスタートした。

 今作は、政府の要人を殺害した容疑でFBIの指名手配犯となったエリザベスがレディントンとともに“逃亡者”になる……というストーリーで、浪川さんが吹き替えを務めるのは、新キャラクターのミスター・ソロモン(エディ・ガテギさん)。政府の要人や大企業の幹部らで構成され、レッドと敵対する“結社”の汚れ仕事を一手に引き受ける一匹狼。残虐行為を好み、子供を手にかけることもいとわない冷酷で残忍な殺し屋だ。

 人気ドラマへの途中参加となった浪川さんは「奥深くて厚みのある作品なので、どこを切り崩せるのかと考えると、なかなかハードルが高いですね」と笑顔で語る。レッドたちと対峙(たいじ)する残忍な殺し屋というソロモンについて「悪役ですが、自分なりの信念や正義があるんじゃないか」と分析する。

 ◇アニメと異なる「自然体の演技」

 そんな浪川さんは芸歴30年の大ベテラン。これまでにアニメ、吹き替えを通じて幅広い役柄を演じてきた。「アニメも吹き替えも表現としては同じ」と語る一方、「吹き替えは出来上がっているものに声を付けていくので、音楽も効果音も入っていて、情報量も多い」とアニメとの違いを説明。吹き替えでは「出演者の息遣いも感じ」ながら「芝居をなぞるのが大事になってくる」と話す。

 吹き替えでは「なるべく普段出している声に近い感じにしている」とアニメとは異なる演じ方をしているといい、「さらっとした演技の方がお客さんにとっても、すっと自然に入ってくれているようだ」と分析。通常約30分のアニメに対し、海外ドラマは1時間と放送時間が長いため、「自然体の演技の方がずっと見ていられるのでは」と話す。

 ◇「違和感なく見られるようにするのがプロの仕事」

 また、海外作品の場合、「字幕」という選択肢もあるが、浪川さんは「それぞれの良さがあります」としながらも、「字幕は文字数に制限があるし、細かいニュアンスは吹き替えの方が再現できるし、伝えられる情報量も多いので、複雑なドラマも分かりやすくなる」と吹き替えのメリットを強調。さらに「吹き替え文化は、たぶん日本が一番発達しているのでは」と自信を見せる。

 「そもそも外国の人が日本語をしゃべっているシーンには違和感を覚える人もいると思いますが、違和感なく見られるようにするのがプロの仕事」と熱っぽく語る浪川さん。最近は「ボイスマッチ」といって出演者の声に似た声優を起用するケースも増えているというが、「ただ芝居をなぞるだけでなく、見てくれる人に違和感なく楽しんでもらうためにも、英語とは違う日本語ならではの芝居を心がけている」と吹き替えへの強い思いをにじませた。

 「ブラックリスト シーズン3」は、CSチャンネルの「スーパー!ドラマTV」で26日午後10時ほかに放送。

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