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秦基博:自身初のドラマ主題歌をリリース「次回に向けた期待感を増幅できたらいいな」と制作

芸能 テレビ
「スミカスミレ 45歳若返った女」の主題歌「スミレ」をリリースした秦基博さん

 シンガー・ソングライターの秦基博さんが、ニューシングル「スミレ」を24日にリリースした。タイトル曲は桐谷美玲さん主演のテレビ朝日系ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」の主題歌としても話題のアップテンポのナンバーで、主人公が45歳若返るという設定のドラマの原作コミック「スミカスミレ」(集英社)を自ら読んで書き下ろした楽曲だ。デビュー10年目にして連続ドラマの主題歌を担当するのは初めてだったという秦さんに、タイトル曲の制作秘話などについて聞いた。

 ――新曲「スミレ」は、ドラマ「スミカスミレ 45歳若返った女」の原作コミックを全巻(当時4巻)を読んで書き下ろしたそうですね。

 65歳の人が(45歳若返って)若者の中に紛れた時に、本人は普通に過ごしてるんだけど、若者からしたらすごくひたむきで、ちょっと変わって見えるっていうところにみんなが心を打たれて、ちょっとずつ友情が芽ばえたり、恋をしたり、というお話で。一方にとっての常識がもう一方にとっては非常識というか、浮いた存在になってしまうけれど、そのピュアさやひたむきさが心を打つというストーリーは、素直にいいなと思いました。

 ――そこから、どのようにイメージを広げていったんですか。

 自分がどこにリアリティーやシンパシーを感じるかによって曲が決まってくるんですけれど、45歳若返ることはないにしても、「何が起こるか分からない」っていうのは僕らの現実にもあり得ることだなと思って、そういう部分に自己投影できるポイントを見つけて。あとは、原作でも「恋」が大きなテーマだったので、恋愛を一つの舞台にして、人生の中には突然何かが起こったり、何かが始まったり終わったりすることがあるんだっていうのを描けたら、というのが今回の歌詞の世界です。恋に臆病になっていた主人公が「君」という存在によって恋に落ちた、という楽曲で、恋に落ちた時の心が躍る気持ちと、その半面、戸惑ったり、不安や苦しい気持ちも生まれてくると思うので、その両面を描けたらなとは思いました。

 ――曲中の主人公は男性で、「スミレ」というタイトルどおり、相手の女性を花に見立てた表現もありますね。

 タイトルを考えた時に、「スミレ」という言葉を調べていたら、「誠実」という花言葉が出てきて、それは(バラの「美」とユリの「威厳」とともに)理想の女性像の一つとしてあるようなので、タイトルにもふさわしいかなと思ってつけました。

 ――ドラマのエンディングを鮮やかに彩る軽快なナンバーですが、こういう曲の構想は最初からあったんですか。

 そうですね。恋が始まる時の高揚感を楽曲にしたいなっていうのと、(ドラマの)回の終わりにまたちょっとキドキしてもらえる曲調になるといいなって。例えば、映画みたいに終わりの余韻の中で曲が流れるのとまた違って、次回に向けた期待感みたいなものも増幅できたらいいなっていう。あと、ラブミステリーというドラマのコンセプトがあって、そういうミステリアスな部分はストリングスのアレンジで出してますね。

 ――サビで「Oh Baby Suddenly……」という英語詞を用いているのは秦さんとしては珍しいですね。今まで英語詞をあまり使ってこなかった理由は?

 単純にしゃべれないっていうことですね。自分が使えない言語を歌でどう感情表現するかっていうのは難しいと思うんです。ただ、「Suddenly」くらいは分かるので(笑い)。サビの頭が英語詞っていうのは今まで自分にはなかったんですけど、書こうとしてるテーマとも合っていたし、こういう曲調ならアリかなと思ったんです。

 ――ところで、もしドラマの世界のように若返ることができたら、いつに戻って何をしたいですか。

 (高校が)男子校だったので、戻れるなら高校入学前の15歳に戻って、共学に通ってみたいっていうのはありますね(笑い)。男子校は男子校で楽しかったし、女子校との交流もありましたけれど、学校生活に女子がいるっていうのを経験してみたいなと思いますね。

 ――なるほど。ではカップリング曲についてもお聞きしたいのすが、2曲目のカバー曲「野ばら」は、昨年発表した「恋はやさし野辺の花よ」に続き、堀北真希さん出演のシャンプー「いち髪」(クラシエ)のCMソングとして制作したそうですね。

 前回は、(CMの)主人公が、堀北真希さんという「君」に片思いしていて、片思いならではの切ないシーンを切り取りたいっていうことだったんですけど、今回はもうちょっと2人の距離が近づいていて、ちょっと幸せそうだったり、2人が楽しげだったりするので、そういう曲調がいいというオファーだったんですよね。V(TR)コンテも、それこそ暮らしが感じられるような、同じ部屋でアイロンをかけていたり、寝転がって読書をしていたりという距離の近さだったので、アレンジも小さい世界というか、ミニマム=可愛らしい世界になるとCMにも合うかなと思って。最小限のアコースティック楽器で、非常にシンプルだけれど、ちょっとリズムを感じさせるようなアレンジに、というのはありました。

 ――そして3~6曲目は、昨年9月に青森・三内丸山(さんないまるやま)遺跡で行ったライブ音源4曲ですが、なぜこの音源をシングルに収録しようと思ったんですか。

 昨年は、12月にリリースしたアルバム「青の光景」の制作にどっぷりの1年で、ワンマンライブもこれ一つだけだったんですよね。そういう意味では、2015年のメインとなるライブだったので、音源としてカップリングに入れたかったというのもありますし、あとはやっぱり全国ツアーですね。3月からツアーがあるので、このライブ音源を聴いてもらって、ライブに興味を持ってもらえたらいいなと思います。

 <プロフィル>

 1980年10月11日、宮崎県生まれ、横浜市育ち。2006年にシングル「シンクロ」でデビュー。秦さんが初めてハマッたポップカルチャーは、手塚治虫のマンガ「火の鳥」。秦さんは「ギターを始めたのと同時期なんですけど、手塚治虫先生の『火の鳥』を小6の時に読んで、そこからマンガが好きになりました。“鳳凰編”を読んだ時に、死生観や因果応報、人が背負っている業(ごう)みたいなものが描かれていて、打ち震えたというか、ちょっと衝撃でしたね。それまで読んでいたマンガにはなかった世界でした」と話した。3月5日から最新アルバム「青の光景」を引っ提げた全国ツアー「HATA MOTOHIRO CONCERT TOUR 2016-青の光景-」を開催。

 (インタビュー・文・撮影:水白京)

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