橋本環奈:初主演映画への思い明かす 星泉のような“芯のある女優”へ

映画
初主演作「セーラー服と機関銃 -卒業-」への思いを語る橋本環奈さん

 “天使すぎる”などのキャッチコピーで話題の橋本環奈さんが主演の映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」(前田弘二監督)が5日から公開される。映画初主演で主人公・星泉役に抜てきされた橋本さんに、同作にかける思いや撮影エピソードなどについて聞いた。

 ◇初主演に「すごくワクワク」 プレッシャーも…

 「セーラー服と機関銃-卒業-」は、赤川次郎さんの「セーラー服と機関銃・その後-卒業-」が原作。角川映画40周年記念作品として製作された。“シャッター商店街”で「メダカカフェ」を経営する18歳の女子高生・星泉には、実は弱小ヤクザの組長という過去があり、ある日、普通の女子高生として生活する泉のもとに、とある依頼が舞い込み、次第に事件に巻き込まれていく……という内容。星泉を橋本さん、泉が憧れる年上の男性・月永を長谷川博己さん、泉らに立ちはだかる組織の男・安井を安藤政信さん、泉が束ねる目高組の若頭を武田鉄矢さんが演じている。前作「セーラー服と機関銃」は1981年に薬師丸ひろ子さん主演で映画が公開された。ドラマ化もされ、82年に原田知世さん、2006年に長澤まさみさんが主演している。

 今作が映画初主演となる橋本さん。「びっくりしました」とオファーを受けた当時の心境を語るも、「同時にうれしくなりました」とも打ち明ける。「角川映画40周年記念作品の第1作の主演は1人しかできない。それはありがたいことですし、すごくワクワクしました」と喜びを口にする。

 とはいえ、初めての主演、しかもそれが薬師丸さんをはじめ、名だたる女優が主演を務めてきた「セーラー服と機関銃」の最新版だ。不安やプレッシャーもあったという。「製作発表会では『プレッシャーを封印します』と言ったんです。自分に言い聞かせる面が大きかったと思うんですが」といい、「そのときはまだ封印できていなかったのかな」と振り返るが、「星泉は堂々としているし、(私も)堂々としていたい。緊張や不安は払しょくしないと組長として成り立たないだろうなと思った」と撮影前の決意を明かす。

 撮影前には約2カ月のリハーサルを行った。「リハーサルの段階で、監督や共演者のみなさんと一緒にやって、星泉を作っていったのは大きかったと思う」と徐々に自分なりの“星泉像”をつかんでいった。リハーサルであらかじめ組員役の大野拓朗さん、宇野祥平さんらと「目高組」としての絆を固めたことが、映画の中での“組長と組員”としての自然な関係につながったとも語った。この3人でのシーンではアドリブも多く出てきたというが、橋本さんは「自然なアドリブもリハーサルがあったからこそ」と振り返った。

 ◇イメージ裏切る役にも挑戦したい

 撮影では、武田さんや伊武雅刀さんらベテラン俳優と共演。特に伊武さんや、安藤さんは泉の前に立ちはだかる“敵役”で、泉と彼らが対峙(たいじ)するシーンは見どころの一つでもある。

 橋本さんは「(伊武さんは)お肉を食べているだけ(のシーン)で、目の前にいるだけで圧力というか、オーラがすごい。でも、相手も組長、私も組長、組長同士の対峙だから、どっちも負けられない。(伊武さんが)全力で来てくださったからこそ、私もそれに負けないぞって思えた」と語る。また安藤さん演じる安井との対峙シーンでは、安藤さんが灰皿でボイスレコーダーを壊し、ミラーボールをたたき、コップを投げ……と、アドリブを出すことも。橋本さんは「本気で泉を脅しにかかるところとか、すごいなと改めて思いました。でもだからこそ、泉も『負けないぞ』という気持ちがさらに強くなって。相乗効果というか……リアルな映像が撮れたんじゃないかなと思います」と胸を張る。

 そうした共演者たちとの撮影は、映画に対する思いに変化をもたらした。「演じることって、これが正解です、と答えがないけど、それを見つけ出していく過程も楽しい。監督の演出だったり、共演者のアドバイスだったり、たくさんの方に教えていただいたからこそ、こんなに楽しいんだと思うことができた」と話す。撮影では大変な思いをすることもあったが、「もっともっとと欲が出てくるのは、心から映画が好きになったということですかね」と笑った。特に、武田さんからは、撮影を通して映画をもっと好きになってほしかったとの思いも明かされたといい、「なんて私は幸せなんだ、と。たくさんの身に余る言葉をいただきました。その(武田さんの)思い通り、めちゃくちゃ好きになりましたね」とうれしそうな様子を見せた。

 大役を務めた橋本さんだが、今後の女優としての目標はなんだろうか。橋本さんは「いろんな役に挑戦していきたい」といい、続けて「泉のような強さや、芯のある女優さんってかっこいいと思う。それをこの先目指していけたらな、と思います」とにっこり。「天使すぎる」「1000年に1人の逸材」などとも形容される橋本さんだが、「そういうイメージを持ってくださるのはすごくありがたいしうれしいこと」としつつも、「でも、そう思ってくださる方々が思い描かないような、いい意味で期待を裏切るような、そういう役にも挑戦したい」とほほ笑んだ。

 ◇プロフィル

 はしもと・かんな。1999年生まれ、福岡県出身。女優活動は、「奇蹟」(2011年、是枝裕和監督)、「暗殺教室」(15年、羽住英一郎監督)など。初主演映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」は5日から公開。

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