マンガ質問状:「賭ケグルイ」 自分の存在を賭ける勝負 キラキラネームも注目

マンガ
河本ほむらさん原作、尚村透さんイラストの「賭ケグルイ」コミックス1巻

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、河本ほむらさん原作、尚村透さんイラストの「賭(か)ケグルイ」です。「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス)編集部の佐々木克行さんと湯本彰伸さんに作品の魅力を聞きました。

--この作品の魅力は?

佐々木さん:その人の価値観や生きざまが、ギャンブルを通して浮き彫りになるところです。このマンガの登場人物はみな超個性的ですが、ただの変人ではなく不思議と感情移入できる部分のある人ばかりです。緻密なギャンブルそのものも非常に魅力的ですし、そのギャンブルを通して描き出されるキャラたちの主義主張のぶつかり合いは考えさせられるものばかりです。

湯本さん:とにもかくにも蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)という女。「賭けること」それが生きる意義となっている彼女に、周りの人間が感化されていく。一種の伝染病のように、ただ生きる手段としてギャンブルを行っている登場人物たちが、夢子によって自分という存在を賭ける勝負に誘われていってしまいます。その過程が最高にスリリングで、それぞれの人物たちが最大限に輝く見どころでもあります。

--作品が生まれたきっかけは?

佐々木さん:河本ほむら先生は、ウェブ上でギャンブルマンガ「ドミニウム」を公開されており、ガンガンJOKERへの投稿作もギャンブルマンガでしたので、自然と「ギャンブルで連載企画を立てましょう」という話になりました。最初は鈴井が主人公でギャンブルにのめり込んでいく「ハチワンダイバー」みたいな話を構想していたのですが、ネームの往復を重ねたり、編集部のネーム会議を通したりする過程で今の形に進化しました。

湯本さん:僕自身はあまりギャンブルものに明るくないのですが、佐々木がネーム会議に河本さんのネームを出したときに、とにかく「面白い」と感じました。正直ギャンブルの内容はちゃんと精査して読む、というところまではいかなかったのですが、夢子や芽亜里が魅力的で……。これは絶対成立させてほしいと思い、画力の高い尚村透先生を推薦して鼻息荒くプッシュした記憶があります(笑い)。

--編集者として作品を担当してうれしかったことは。

佐々木さん:いろいろありますが、個人的には河本先生の繰り出すキラキラネームがキマってるとうれしくなりますね。「蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)」「早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)」「桃喰綺羅莉(ももばみ・きらり)」「生志摩妄(いきしま・みだり)」「夢見弖(ゆめみて)ユメミ」「黄泉月(よもづき)るな」「西洞院百合子(にしのとういん・ゆりこ)」「豆生田楓(まにゅうだ・かえで)」……イカれたメンバーを紹介するぜ!って感じがたまりません。あと毎月尚村先生の下書きを確認するときは河本先生と二人でめっちゃ盛り上がります。毎話毎話、期待をはるかに超えてきます。感謝しかありません。

湯本さん:佐々木の内容とかぶりますが、僕自身も尚村先生の下描きを見る瞬間が大好きです。チェックをしながら、一人で笑ってしまう(良い意味で)ことも。尚村先生は、とにかくパラパラと見るだけでも伝わる楽しいマンガに仕上げてくださるので、河本先生の面白いネームと相乗効果で素晴らしい作品が生まれる瞬間に立ち会えることをうれしく思います。

--今後の展開は?

佐々木さん:「賭ケグルイ」はこの先も、まだまだ魅力的なキャラクターが登場します。彼は、彼女は、一体全体なにをどう賭けるのか?それに夢子はなにを思うのか? 一冊一冊ぜひ楽しみにご覧ください。

湯本さん:内容についてはほぼ佐々木にお任せしていて、僕はあがってくるネームを楽しみにしているファンのような存在なのですが、五十嵐(清華)さんの思いが伝わるのかどうかが気になりますね。会長も実は五十嵐さんのことをしっかりと思っていてほしい……!

--読者へ一言お願いします。

佐々木さん:5月21日に最新5巻が刊行することになりました。また同じタイミングで早乙女芽亜里が主人公の前日譚(たん)「賭ケグルイ双(ツイン)」第2巻も発売予定です。どうぞお楽しみに!

湯本さん:「賭ケグルイ」は毎巻毎巻、河本先生と佐々木が綿密に打ち合わせ、しっかりと山場とカタルシスを入れてくださっています。今後も読み応えのある作品を目指していきますので、ぜひとも夢子の動向をしっかりと追いかけてくださいね!

スクウェア・エニックス ガンガンJOKER編集部 佐々木克行・湯本彰伸

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