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ケイン・コスギ:加藤雅也と映画「テラフォーマーズ」を語る 見どころは「パーフェクトマント」

映画 マンガ
映画「テラフォーマーズ」に出演した加藤雅也さん(左)とケイン・コスギさん

 貴家悠さん作、橘賢一さん画の人気マンガを伊藤英明さん主演で実写化した映画「テラフォーマーズ」(三池崇史監督)が29日に公開された。西暦2599年の火星を舞台に、“ある生物”が異常進化を遂げた“テラフォーマー”と、昆虫の能力を持った15人の日本人が壮絶な戦いを繰り広げる。映像配信サービス「dTV」ではオリジナルドラマ「テラフォーマーズ/新たなる希望」が配信中で、伊藤さん、武井咲さんら映画のキャストのほか、林遣都さんや菅谷哲也さんらオリジナルキャストも出演している。宇宙船「バグズ2号」の艦長・堂島啓介を演じる加藤雅也さんと隊員の一人、ゴッド・リー役のケイン・コスギさんに話を聞いた。

 ◇特撮ヒーロー経験豊富なケイン「ホームのような感じ」

 加藤さんとケインさんが演じるのは、昆虫細胞活性剤を注入することで肉体変異を起こし、超人的な力を発揮するという役どころ。「戦隊もの(『忍者戦隊カクレンジャー』)やウルトラマン(『ウルトラマンパワード』)など変身ものに出演する機会が多かったので、久しぶりに変身できて、ホームのような感じでした」とケインさんが笑顔を見せると、加藤さんも「高倉健さんが変身するほうが怖いだろうし、僕のほうが(変身する)可能性があるでしょう(笑い)」と冗談交じりに話す。

 堂島は艦長にして唯一のプロ宇宙飛行士という役どころだが、「堂島は訓練を受けた人間で、たまたま暴力事件を起こして今回(バグズ2号に)乗ることになったけれど、ちょっと異質な感じであってほしい、ということは三池監督から言われていました。だから異質感がどう出すのか(を意識した)」という加藤さん。

 一方、ケインさんは日本人でありながら“リー”と呼ばれる男を演じているが、「(リーの)バックストーリーが映画や台本にはあまりなかったので、自分で作って撮影に臨みました」と話すも、「ゴッド・リーという名前がどこから来ているかは分からないけれど、多分ブルース・リーに憧れていたのでは」と由来を推測して笑う。

 ケインさんの話を聞いていた加藤さんは「結構カットされていますけど、何度も(登場人物が)『(日本人なのに)なんでゴッド・リーなんだ』と言っていました」と明かし、「僕はずっとそこを疑問に思っているのが面白かった」と振り返る。

 ◇アクション撮影に加藤は「年齢的に…」

 宇宙船内や火星が舞台ということもあり、登場人物たちは宇宙服を身に着けている。衣装は「結構重かった」とケインさんが話すと、加藤さんも深くうなずいた。虫の能力を発現させた変異後の姿は、特殊メークに2、3時間、落とすのにも1時間半ほどかかったといい、「今までにはない感じの経験でした」と重量感ある特殊メークを施したアクションを振り返る。

 アクションシーンで印象に残っていることを「特に(映像ではCG表現されている)テラフォーマーと戦ったときは、実際にいなかったこと」とケインさんが話すと、「そうそう。そこが大変だった」と加藤さんも同意する。そしてケインさんは「“1人型”みたいな、幽霊と戦っているような感じだった」と戦闘シーン撮影の様子を表現する。

 続けて、「足(の衣装)が結構重く、けりをやるときは相手がいない中で遠心力を使ってけるので、慣れるまでに少しだけ時間が掛かりました」とケインさん。すると加藤さんが、「ケインと僕は昔、『マッスルヒート』という映画で戦っている」と切り出し、「ケインは鍛えているからいいけれど、こっちはやっぱり年齢的にちょっとしんどいかな……」と自虐的に言って笑う。

 ◇常連とフレッシュ組が融合した三池組の現場

 ケインさんは今回が初めての三池組への参加となるが、「昔から三池監督のファンで作品も見ていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていました」と熱望していたという。「お話をいただいたときは海外で撮影をしていたのですが、三池監督の作品に入りますと言ったら、周りはみんな外国人でしたが監督のことを知っていて、『すごい!』『楽しみ!』と言ってくれました」と喜んだ。

 実際に三池監督と現場で顔を合わせると、「アクションをやるときはいつも楽しくて、リラックスして臨めるのですが、三池監督の前だからか、ずっと緊張していました」とケインさんは振り返り、「いまだに監督に会ったら緊張します」と恐縮してしまうことを打ち明ける。

 三池組への参加が久しぶりとなる加藤さんは「相変わらず面白いし、楽しい現場」と話し、「三池監督は『なんでゴッド・リーなんだ』みたいなことを普段はしょっちょう言っていて、僕も最後には(役柄の)艦長ではなくて“村長”と呼ばれてしまうような現場です(笑い)」と親愛を込めて語る。

 ◇見どころはケインが虫を食べるシーン!?

 今作の世界観に、加藤さんは「ある生物を送って火星の地表の温度を上げるというのは、ありそうな気がする」といい、「生物ではなくても、何かシートを張ればいいと考えれば可能性はありそうだし、そういう意味でその発想はすごい」と感心する。そして「昆虫はあるとき、突然存在していたとか、宇宙から飛来したのような説も言われていて、人間と虫のあり方が面白い」と進化のロマンに思いをはせる。

 撮影に入る前から原作を読んだことがあったというケインさんは「友達との食事会で、ある生物が出てきて驚いていたら、その話になり、次の日に早速(コミックスを)買いに行きました(笑い)」と原作との出会いを明かし、「昆虫の能力の説明の部分が面白くて、(原作に登場する虫は)本当に存在するし、今まで知らない虫が多かった」と魅力を語る。

 映画の見どころを、加藤さんは「(ケインさんの)“パーフェクトボディー”……今回は出していないのか?」とちゃめっ気たっぷりにケインさんに振ると、「出していないので、“パーフェクトマント”かな」とリーがマントを羽織っていることをネタにしてケインさんは笑いを誘った。

 さらにケインさんは「(リーが)最初に登場したとき、虫を食べているカットがあるのですが……」と切り出し、「20個以上食べましたが、蒸した本物の虫です」と衝撃の告白が飛び出した。「本物だったんだ! 実際に見た感じと食べているものは違うかと思っていた!」と驚く加藤さんに、ケインさんは「僕は虫が大の苦手ですが、セットや衣装を着てその雰囲気に入ったら、普通にポップコーンみたいに食べられました」と苦手だとは思えないように爽やかに語った。映画は29日から全国で公開。

 <加藤雅也さんのプロフィル>

 1963年4月27日生まれ、奈良県出身。モデルとして活動した後、1988年に俳優デビュー。三池監督とは2002年公開の「荒ぶる魂たち」、03年公開の「許されざる者」以来のタッグとなる。最近の主な出演作に「BROTHER」(01年)、「アンフェア」シリーズ、「THE LAST MESSAGE 海猿」(10年)、「さくら、さくら サムライ化学者・高峰譲吉の生涯」(11年)、「イン・ザ・ヒーロー」(14年)などがある。16年は出演した「シマウマ」「全員、片想い」「夢二~愛のほとばしり」の公開を控える。

 <ケイン・コスギさんのプロフィル>

 1974年生まれ、米国出身。スポーツエンターテインメント番組「筋肉番付」(TBS系)で注目を浴び、2004年には「すぽると!」(フジテレビ系)でキャスターに挑戦したほか、NHK教育「からだであそぼ」にも出演するなど、幅広いファンから支持を集める。06年に「DOA/デッド・オア・アライブ」でハリウッドデビューを飾り、「ローグアサシン」(07年)ではジェット・リーと対決が実現。最近では「ニンジャ・アベンジャーズ」(13年)や「鉄拳 Kazuya’s Revenge」(14年)、「MAXX-マックス-」(16年)とハリウッド出演作が続き、国際的に活躍している。

 (インタビュー・文・撮影:遠藤政樹)

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