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Myジャンプ:集英社の新アプリの狙い “打線を組んだ”のように拡散も

アニメ マンガ
「週刊少年ジャンプ」編集部とデジタル事業部が共同開発したアプリ「Myジャンプ」(C)バードスタジオ/集英社(C)SHUEISHA Inc.All rights reserved.

 集英社の「週刊少年ジャンプ」編集部とデジタル事業部が共同開発した新たなスマートフォン用アプリ「Myジャンプ」が話題になっている。ユーザーが“編集長”となり、「プレイボール」「キン肉マン」「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」「ONE PIECE(ワンピース)」など現在、過去の約230作のジャンプ作品の中から“自分だけのジャンプ”を編集して、毎週1冊ずつ楽しめる「週刊Myジャンプ」機能などを用意している。“編集長”になる……というのは具体的に何をするものかよく分からないという声もある。集英社の担当者にアプリの狙いを聞いた。

 ◇“オレのジャンプ”を編集

 ジャンプは「キン肉マン」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」など時代ごとに数々の大ヒット作を生み出してきた。アプリの「週刊Myジャンプ」機能では、大量のアーカイブの中から自分好みの作品を時代別、作家別などで検索できる。桂正和さんの「ウイングマン」など同アプリで初めて電子化された作品もあり、10作品、もしくは20作品を選択することになる。作品を選び切れない人のために、レコメンド機能もあり、「この作品が好きなら、この作品を……」とお薦めの作品を紹介してくれる。新旧の作品が混在した“オレのジャンプ”を編集できるわけだ。

 また、作品ごとではなく、各作品の1話ずつを抜き出して組み合わせて編集できる「MyジャンプBEST」機能も用意。好きなエピソードを選ぶことで「感動シーンコレクション」「熱血シーンコレクション」などを作って、SNSを通じて、ほかのユーザーに共有、拡散できる。「週刊Myジャンプ」 の月額利用料は、10作品選択で480円、20作品選択で840円。「MyジャンプBEST」は無料で作成でき、自分やほかのユーザーが作成したものを閲覧する際は、250円で10作品、400円で20作品を購入できる。

 ◇マンガとの出会いの場に

 アプリは、かつては「ジャンプ」を読んでいたが、今はマンガを読まなくなっている30、40代の男性をメインターゲットに、過去に愛読していたマンガや未読のマンガと“出会える”機会の創出を目指したという。集英社デジタル事業課の担当者は、その狙いを「出版不況が叫ばれる中、チャレンジしていかないといけないという思いがあった。新しくて面白いマンガを知らないという人が、作品と出会うきっかけがなかなかない。懐かしさをフックに、新しいものを読んでいただけないか……と考えました。若い方にも古い作品を知っていただく機会になれば」と説明する。

 アプリは“オレのジャンプ”を編集する楽しみだけでなく、編集したものを共有する楽しみもある。ほかのユーザーが作った“ベスト盤”を読むことができる「MyジャンプBEST」では、“熱いシーン”や“迷シーン”などを集めたものも人気となっているという。担当者によると「マンガ博士のようなユーザーが生まれ、ネタ化することで拡散していけば」という狙いがあった。

 担当者は「ネットで話題になる“打線を組んだ”のように、さまざまな作品を並べる楽しみもある」とも話す。“打線を組んだ”とは、出来事や作品などを野球の1~9番の打線、監督、抑え投手などに例えて並べるネットで人気のネタ。“打線”を共有、拡散させるのも狙いだ。

 ◇有料だが…

 アプリで、自分やほかのユーザーが“編集”した「週刊Myジャンプ」「MyジャンプBEST」を読むのは有料となる。担当者はその理由を「無料のサービスもある中、有料にするかは社内でも議論になった。有料のコンテンツとしてのクオリティーを突き詰めていきたかった。10、20作品の電子版のコミックスをそれぞれ購入するよりは、安くなるようにしています」と語る。

 最短で2年で黒字化を目指しているというが、担当者は「このアプリ単体で黒字を出すことのみを考えているわけではない。アプリをきっかけにさまざまな作品に興味を持っていただいて、電子書籍を購入したり、書店でコミックスを購入していただれけば、と考えています。“面”で考えている」とも話す。

 今後は、作品を増やすなどさらにアップデートをしていく予定だといい、“共有型”のアプリとしてさらなる進化が期待される。

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