話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、アニメの第1話放送後に「はいふり」からタイトルが変わったことで話題になった「ハイスクール・フリート」です。アニプレックス の柏田 真一郎プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
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--作品の概要は?
時は、第ニ次世界大戦が勃発せず、航空機の開発に失敗した現代。地盤の異常で、平地の多くが水没してしまい、海洋教育に力を入れざるを得なくなった日本。艦艇に乗って海の安全を守る「ブルーマーメイド」という職業が女生徒たちの憧れの対象となっていた。そんな時代、横須賀女子海洋高校に進学し、ブルーマーメイドになるための第一歩を踏み出した主人公・岬明乃(みさき・あけの)。入学式直後早々、学生艦「晴風」の艦長に配属され、初の教育実習に出発するも、トラブルの連続で、集合時間から大幅に遅刻してしまう。やっとのことで集合海域に 到着したものの、待っていたのは、教官艦からの突然の砲撃だった。鬼気迫る実弾攻撃から晴風を守るため、明乃は、演習用の魚雷で反撃を試み、その場から離脱することに成功する。しかし、その後に入ってきた無線は、「学生艦晴風が反乱を起こした。抵抗するようなら撃沈しても構わない」という驚きの内容だった……というお話です。
--アニメにするときに心がけたことは?
(1)晴風乗組員をはじめとする登場キャラクターたちを魅力的に見せること
(2)晴風や武蔵をはじめとする旧式艦船の魅力をしっかり描くこと
(3)小さな弱い艦が、大きく強い艦を打ち破っていく爽快感を描くこと
主に、こちらの3点です。本作は、キャラクターが多いので、吉田玲子さんをはじめとする脚本の方々には、少ない尺の中で各キャラクターを魅力的に見せるには、どうすればいいか? 鈴木貴昭さんをはじめとする世界観・軍事考証に関わっていただいている皆さまには、旧式艦船のどういった魅力を視聴者の方々に届けるのか? そして、「ハイスクール・フリート」のこだわり部分でもある、弱い艦で強い艦を打ち破る描写をどう表現するのか?……を考えることに多くの時間をかけていただきました。「そんな描写これまでの話になかったじゃないか!」とお思いの皆さま。「ハイスクール・フリート」には、まだお見せしていないこだわりがまだまだあります!
--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは。
登場キャラクターの数も大変多いですし、毎話数戦闘シーンがあるので、演出、作画、仕上げ、3D、背景、撮影問わず、関わっていただいている全スタッフさんに、大変な思いをさせてしまっていると思います。ネット上では、今後の作画を不安視する声もありますが(笑い)、CGに関しましては、グラフィニカさん、作画に関してもキャラクターデザインの中村直人さんはじめとする多くの優秀なスタッフさんに支えていただいておりますので、スケジュールは厳しいながらも皆さまの期待を裏切らない映像をお届けできると思います。何より、個人的には多くのご意見、ご感想をいただくことができるタイトルに関わることができ、大変ありがたく思っています。
--今後のみどころを教えてください。
晴風の乗組員は、能力は高いがそれぞれが個性的で、協調性があるとは言えないかも知れません。これまで放送されている第4話まで、みんなが一つにまとまっていないという感じは否めません。しかし、これから終盤に向けての話数では、その晴風のキャラクターたちがしっかり一つにまとまり、熱い物語を紡いでくれると思います。そのとっかかりの話数が今週末放送の第5話になります。戦闘描写も大変見ごたえのあるものに仕上がりました。本作は、明乃をはじめとする晴風のキャラクターたちが、海の安全を守るため、自分たちよりも大きく強い艦に対しても恐れず、一生懸命立ち向かう姿、そして、それぞれが成長していく姿を描いた作品作りを目指していました。是非、今後とも放送をお楽しみください!
--ファンへ一言お願いします。
5月7日現在、アフレコも残り最終話のみ、本編の編集も終盤を迎えるところではありますが、先ほども述べさせていただいた通り、多くのスタッフの方々の頑張りに支えていただいていることもありまして、最終話までわくわくする映像を視聴者の皆さまにお届けできると思います。最後まで放送、配信をご覧になっていただけますとうれしいです。今後とも「ハイスクール・フリート」の応援、よろしくお願い致します。
アニプレックス プロデューサー 柏田 真一郎
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