ミュージシャンの藤原さくらさんが、15日に公開される門脇麦さん主演の映画「世界は今日から君のもの」(尾崎将也監督)で主題歌を担当した。採用された楽曲「1995」は、藤原さんがメジャーデビューした際のフルアルバム「good morning」の収録曲。この映画の軽やかで可愛らしいイメージや、門脇さん演じる主人公・小沼真実のイメージにぴったりだったことから選ばれたという。藤原さんに、主題歌への思い、普段の曲作り、同映画への期待感を聞いた。
ウナギノボリ
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高校のころから引きこもり生活をしていたオタク女子・小沼真実(門脇さん)が主人公。好きなマンガやイラストを正確に模写することで現実逃避していた真実は、心配性の父が見付けてきたゲームのバグ出しの仕事を始める。ひょんなことから絵を描く才能を認められ、社員の矢部遼太郎(三浦貴大さん)にゲームキャラクターのイラストを依頼される。矢部に恋心を抱いた真実は、なんとか矢部の役に立ちたいと奮闘するが……というストーリー。
――「1995」という曲はどのような背景で作られた曲ですか?
私が高校生の時に、元々作っていた曲です。自分が1995年生まれということと、お母さんに対して、産んでくれてうれしいなという気持ち、自分はこうやって歌えている毎日が幸せ、というポジティブな気持ちで作りました。今回映画に使われることになって、まさかという感じでしたけれど、めちゃくちゃうれしかったですね。
――映画の主題歌として「1995」が使用されたことは?
自分で作った曲が映画で使われるという経験がなかったので、ものすごくうれしかったですね。(オファー時は)監督やプロデューサーさんからのメッセージを読んで、すごくうれしかった。自分が自分のために作った曲が、違う角度から映画と一緒になれたのがうれしかったです。
――映画でお気に入りのシーンはありますか?
映画の中で、主人公たちがサバイバルゲーム(サバゲー)をするシーンがあったんですけれど、私自身が去年からずっと「サバゲーに行きたい」と言っていたので(お気に入り)。私はまだサバゲーに行ったことはないですけれど、そのシーンは(気分が)上がりましたね。面白かったです。ほかにも絵がきれいなシーンがたくさんで、最高でした!
――普段の曲作りはどのようにしていますか? 「1995」は?
「1995」は、映画の前に実家で作っていた曲です。昔は自分の好きな気持ちを歌うことが多かったんですが、最近は物語からだったり、自分が主人公じゃない歌も楽しくて、小説を書いたりするような気持ちで曲を書くことが増えましたね。電車に乗っている時とか、自転車に乗っている時とか、いろんな場面で作っています。
――最後に、同映画を見る皆さんにメッセージをお願いします。
自信の無い女の子が少しずつ前に進んでいって、世界が自分のものになる感覚が、自分の中ですごく感じて、元気になれる映画だと思いました。ぜひ劇場で見ていただきたいです。
<プロフィル>
ふじわら・さくら 1995年12月30日生まれ、福岡県出身。2014年にオリジナルアルバム「full bloom」で」インディーズデビュー。15年にミニアルバム「a la carte」でメジャーデビューを果たす。16年に初のフルアルバム「good morning」を発売。同年4月期のフジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」にヒロイン役として出演。17年5月にセカンドフルアルバム「PLAY」を発売。映画「世界は今日から君のもの」(尾崎将也監督)で映画主題歌を担当した。
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