スター☆トゥインクルプリキュア:新プリキュア声優4人の絆 成瀬瑛美はプレッシャーも「前向きに」

「映画 プリキュアミラクルユニバース」「スター☆トゥインクルプリキュア」に出演する(左から)小松未可子さん、小原好美さん、成瀬瑛美さん、安野希世乃さん
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「映画 プリキュアミラクルユニバース」「スター☆トゥインクルプリキュア」に出演する(左から)小松未可子さん、小原好美さん、成瀬瑛美さん、安野希世乃さん

 人気アニメ「プリキュア」シリーズの新作劇場版「映画 プリキュアミラクルユニバース」(貝澤幸男監督)が16日公開される。2月にスタートしたシリーズ第16弾「スター☆トゥインクルプリキュア」と1月に最終回を迎えた第15弾「HUGっと!プリキュア」、2017~18年放送の第14弾「キラキラ☆プリキュアアラモード」のプリキュアが集結する。公開を前に「スター☆トゥインクルプリキュア」に出演する星奈ひかる(キュアスター)役の成瀬瑛美さん、羽衣ララ(キュアミルキー)役の小原好美さん、天宮えれな(キュアソレイユ)役の安野希世乃さん、香久矢まどか(キュアセレーネ)役の小松未可子さんの4人の新プリキュア声優を直撃。「プリキュア」シリーズへの思い、劇場版の見どころを聞いた。

ウナギノボリ

 ◇プリキュアファンの成瀬瑛美「夢がかなった!」

 --「スター☆トゥインクルプリキュア」に出演が決まった際に感じたことは?

 成瀬さん 「プリキュア」を初代の頃から見続けてきた大ファンで「プリキュアになりたい!」とずっと公言してきたんです。夢がかなった! オーディションの時も緊張はなくて、うれしー!と舞い上がっていました。不安や緊張が生まれたのは、決まった後ですね。一生懸命頑張らないと!と。

 小原さん 声優の仕事を始めてもうすぐ3年になるのですが、毎年「プリキュア」のオーディションを受けさせていただいていました。受かりたいと思って受けますが、夢のような大きな作品ですし……。今回のオーディションもガチガチになってしまいました。最初はキュアスター役で受けたところ「キュアミルキーもやってほしい」と言われたんです。ミルキーを演じた時、スタッフの方の「こっちだね」という声が聞こえてきました。スターのつもりで受けたのでミルキーの感覚が分からないけど、まっさらな状態で「合っている」と言われたのだから、うれしかったですね。なかなかない経験、感覚でした。役が決まった時は、想像もつかないようなワクワクした感覚で、これから夢のような時間が始まるんだ!と思うと、うれしくて泣いてしまいました。

 成瀬さん 実は私も最初、ソレイユ役でオーディションを受けたんです。(成瀬さんが所属するアイドルグループ「でんぱ組.inc」での)メンバーカラーが黄色なんで(黄色がイメージカラーの)ソレイユで受けます!となったんです。オーディションで「スターはどうですか?」と言われ、スターでも受けることになりました。

 ◇安野希世乃は、いにしえのプリキュアから現在のプリキュアに

 --安野さんは17~18年放送の「キラキラ☆プリキュアアラモード」でもかつてのプリキュア・ルミエルを演じた経験がありますね。

 安野さん デビューして8年くらいたっておりまして、声優としてやってみたいのが芯の通った強い女の子を演じることでした。今までは、おとなしくて上品な役が多かったんですね。ルミエルは上品なイメージで芯の通った女性でした。これまで何度もオーディションを受けさせていただいて、一度、プリキュアになってしまったので、正規のプリキュアメンバーになるのは難しいのかな?と思いながら、またオーディションのお話をいただいたんです。最初はセレーネでお話をいただいたのですが、思い切ってチャレンジさせていただきたかったので、ソレイユでも受けさせていただいたんです。その思いがかなった。いにしえから現在のプリキュアになれた! マネジャーさんから「プリキュアになりました!」と言われ、「えええええ!!!」と大騒ぎをしました。それだけうれしかったんです。

 --小松さんもこれまでプリキュアのオーディションを受けてきたのですか?

 小松さん 5年くらいオーディションを受けてきました。毎年、自分がまだ夢を与えられるような説得力、輝きがないのかな?とも思っていました。今回、ソレイユとセレーネで受けさせていただきました。私が普段が演じることが多いのはソレイユのようなキャラクターですが、歌の審査もあって「セレーネで歌ってみてください」と言われ、どう歌おうか?と悩みながら、歌いました。受かった時は、マネジャーさんから(セレーネのイメージカラーの)紫の花束をいただきました。言葉を失いました。小さな花瓶をたくさん買って、家のあちこちに紫の花を飾りました。

 --成瀬さんは元々「プリキュア」のファンだったという話ですが、小原さん、安野さん、小松さんは「プリキュア」にどんなイメージを持っていたのでしょうか?

 小松さん 私は世代的にはセーラームーンを見て育ってきました。プリキュアも見ていて「戦うね!」とびっくりしていました。

 小原さん 私は弟がいるのですが、家族で朝、放送されているのを姉弟で見ていました。誰が見ても楽しめるんです。玩具店で、女の子だけでなく男の子が玩具を欲しがっているのを見て、ほかの作品とは違う、特別な作品なんだと感じていました。

 安野さん 「ハートキャッチプリキュア!」が好きで、一番見ていました。特に(キュア)マリンちゃんが好き。型にはまらず、自由に一人の女の子として生きている。女の子の生き様を見せてもらっています。

 ◇アフレコで先輩プリキュアと…

 --劇場版のアフレコの様子は?

 成瀬さん 私はアフレコの経験はほとんどなかったんです。今までもちょっとだけ声のお仕事はあったけど、一言だったり、一人で録(と)っていました。だから、めちゃくちゃ緊張していました。「スター☆トゥインクル」のみんなからアドバイスをいただけて、無事にやる切ることができた。みんなに感謝しています。アフレコは絆が生まれる場所でした。アフレコ中は泣きそうで大変でした。

 小松さん 先輩プリキュアと出会える喜びもありました。休憩時間に紫チームの集いがあったり。ほかの現場でも先輩のプリキュアに声をかけていただいて、そいいう絆が生まれて、先輩からバトンを受け取っている。伝統芸能みたいですね。

 小原さん 「スター☆トゥインクル」の4人のプリキュアが声を合わせるのは劇場版が初めてでした。先輩のせりふはキレイにそろっているんです。私たちはそろわなくて……。録り直す時、一人ずつ録るよりも全員で録る方が音が生きているんです。そういうことを実感することが多かったです。仲間と一緒にプリキュアを演じていくことがどれだけ大事なのか!と感じました。

 安野さん 「キラキラ☆プリキュアアラモード」のアフレコの時はスタジオのプリキュアの席には座らなかったのですが、今回は自分たちがそこに座っていることを重く捉えました。それぞれのチームの方が和気あいあいとしている中、緊張していました。お湯をくみに行くとき、先輩の(「キラキラ☆プリキュアアラモード」のキュア)ショコラの森なな子さんたちと給湯室で話をしたのですが、新鮮で楽しかったです。

 --先輩のプリキュア声優から受け継いでいることはありますか?

 成瀬さん (「HUGっと!プリキュア」のキュアエール役の)引坂(理絵)さんとお話をさせていただいて、バトンタッチをしている写真を撮っていただいたのですが「1年間、これを聞いて頑張ったんだよ」と「HUGっと!プリキュア」のサントラをいただきました。「1年間楽しいことをいっぱい。子供たちに夢を与えてね!」という言葉やエールをいただきました。1年間頑張る! 楽しいことが待っているんだ!とプレッシャーもありますが、前向きになりました。

 --劇場版の見どころを教えてください。

 小原さん 「スター☆トゥインクル」のみんなの成長が描かれています。(来場した)子供たちが応援するシーンもふんだんで、子供たちがいるから「プリキュア」が成立すると感じると思います。

 小松さん 先輩プリキュアとの会話シーンは、一緒にいるだけでこんなに感動的なのか!となりました。掛け合いも楽しみにしてください。

 安野さん 妖精さんたちの絡みも注目してください。

 成瀬さん (劇場版のオリジナルキャラクターの)ピトンの頑張りも注目してください。

 小松さん 4人がそろったシーンは「やっとそろった!」となりましたね。

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