なつぞら:“おしん”小林綾子が36年ぶり朝ドラ帰還 4人目の歴代ヒロインが登場

NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演している小林綾子さん(右から2番目)(C)NHK
1 / 1
NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演している小林綾子さん(右から2番目)(C)NHK

 女優の広瀬すずさんが主演を務める100作目のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」の第10回が11日に放送され、1983年度の朝ドラ「おしん」でヒロインを演じた小林綾子さんが登場した。

ウナギノボリ

 小林さんは36年ぶりの朝ドラで、山田天陽(吉沢亮さん、少年時代は荒井雄斗さん)の母・タミを演じる。タミは近隣の農家を手伝い、そのアルバイト収入で家計を支える。東京育ちでなかなか十勝暮らしになじめず、農業も苦手。同じく東京で育ったなつ(広瀬さん、少女時代は粟野咲莉ちゃん)がお気に入りで、天陽を訪ねて遊びに来るとついつい話が弾んでしまう。

 「なつぞら」においては、「ひまわり」(96年度前期)の松嶋菜々子さん、「娘と私」(61年度)の北林早苗さん、「ふたりっ子」(96年度後期)の岩崎ひろみさんに続く、4人目に登場の歴代朝ドラヒロイン。今後も、過去に朝ドラヒロインを演じた山口智子さん、比嘉愛未さん、貫地谷しほりさんの出演が控えている。

 なお、NHKのBSプレミアでは「なつぞら」の前枠が「おしん」の再放送で、小林さんの“連投”も実現した。

 「なつぞら」は節目となる100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。広瀬さん演じるヒロインの奥原なつは1937年、東京生まれの設定。大空襲を生き延びるものの、両親を戦争で失う。兄・咲太郎(さいたろう)、妹・千遥(ちはる)と別れ、父の戦友だった柴田剛男に一人で引き取られ、北海道の十勝地方に移り住む。柴田家の家業である酪農を手伝う中、持ち前の明るさを取り戻し、北海道移民1世である剛男の義父・泰樹から、開拓者精神と共に人生で大切なことを学んでいく。

 高校卒業後は上京して、当時、「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に飛び込む。画家志望の友人・山田天陽(てんよう)から、手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく……というストーリーが展開する。全156回を予定。

テレビ 最新記事