「君の名は。」などで知られる新海誠監督が8月5日、名古屋市内で行われた自身の新作劇場版アニメ「天気の子」の大ヒット御礼舞台あいさつに、主人公の少年・帆高の声を担当した俳優の醍醐虎汰朗さん、ヒロイン・陽菜の声を担当した女優の森七菜さんとともに登場した。観客から、好きなタイプを聞かれると、新海監督は「今は七菜ちゃん、前は(上白石)萌音ちゃん! その都度、自分の作品のヒロインが好きなんですよね」と自身の前作「君の名は。」でヒロインの声を担当した上白石さんの名前も挙げて答え、客席を沸かせた。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
同じ質問に森さんは「(連続ドラマの)『カルテット』という作品が大好きで、松田(龍平)さんが演じている別府(司)さんというキャラクターが好きで、結婚できたら最高だなって思ってます」と告白。醍醐さんは「僕は可愛らしい子が好きで、家とかに遊びに行くと自分の靴だけじゃなく、みんなの靴もそろえる気遣いができる子が……」と明かした。
この日の舞台あいさつは、新海監督らが観客からの質問に答えるティーチイン方式で進められ、3人は思いがけない質問にも戸惑いながら楽しんだ様子。観客からのリクエストに応え、新海監督が帆高役を演じて、森さんと一緒に同作のあるシーンを再現したり、新海監督からのムチャぶりで醍醐さんと森さんが、ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」が歌った同作の主題歌「愛にできることはまだあるかい」をアカペラで歌ったりする一幕もあった。
また、新海監督から、観客への逆質問もあった。すでに何度も同作を鑑賞している観客が多かったことから、同作の主題歌のうち「愛にできることはまだあるかい」と「グランドエスケープ」のどちらが好きか聞いたほか、同作を誰よりも見ていると自信のある人を募ると「43回! 1日5回観たこともあります」という声が挙がった。ほかに約1カ月にわたったアフレコの裏話や、制作中の心境を語るなど、舞台あいさつは予定時間をオーバーして盛り上がりを見せた。
「天気の子」は、天候の調和が狂っている時代の物語。離島を飛び出し、東京にやってきた高校1年生の家出少年・帆高は、孤独な日々の果てに怪しげなオカルト雑誌のライター業を見つける。ある日、連日降り続ける雨の中、都会の片隅で一人の少女・陽菜と出会う。陽菜はある事情を抱え、弟・凪と2人でたくましく暮らしていた。そして彼女は祈るだけで空を晴れにできる不思議な能力を持っていて……というストーリー。
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