時効警察はじめました:初回は10月11日放送 小雪が新興宗教の教祖役でゲスト出演

ドラマ「時効警察はじめました」に出演する小雪さん(左)とオダギリジョーさん =テレビ朝日提供
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ドラマ「時効警察はじめました」に出演する小雪さん(左)とオダギリジョーさん =テレビ朝日提供

 俳優のオダギリジョーさんや女優の麻生久美子さんらが出演するコメディーミステリードラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系、金曜午後11時15分)の初回が、10月11日に放送されることが9月12日、明らかになった。また、初回のメインゲストとして、女優の小雪さんが出演することも発表された。冠をかぶり白い着物をまとった見た目が怪しい新興宗教の教祖を演じる。

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 オダギリさんと小雪さんは、2002年に放送された連続ドラマ「天体観測」以来、17年ぶりの共演。「17年前はお互いに若かったり、絡むシーンが少なかったこともあって、オダギリさんとはあまりお話ししたことがなかった」と振り返り、「今回はすごく気さくにお話ししていただいたんですよ。お互いに子どもの話もしたりしましたね」「オダギリさんはすごくクリエーティブなので、発想の視点も面白く、新たな発見がありました。大人になってまた、表現者同士としてお会いすることができて、うれしかったです」と共演を喜んでいる。

 「時効警察」は、時効が成立した事件にスポットを当てたコメディーミステリー。総武警察署時効管理課の警察官である霧山修一朗(オダギリさん)が交通課の三日月しずか(麻生さん)らを巻き込んで、“趣味”で時効が成立した事件を捜査する姿を描く。2006年1月期に第1弾となるドラマが放送され、2007年4月期に第2弾「帰ってきた時効警察」が放送された。

 初回は、25年前、乱れた女性関係から「総武のウタマロ」と呼ばれた男、要玲蔵と彼の元愛人で新興宗教「阿修羅の水」の教祖・神沼絹枝(伊勢志摩さん)が、ほぼ同じ時刻に別の場所で死亡した事件を霧山が捜査する。絹枝の娘で、ウタマロの妻でもあった「阿修羅の水」の2代目教祖・神沼美沙子(小雪さん)のもとを霧山が訪れ……というストーリー。

 また、六角精児さんが美沙子に思いを寄せる信者・花崎新一役、「時効警察」第1、2シリーズにもゲスト出演した村松利史さんが、「総武のウタマロ」こと要玲蔵役でゲスト出演することも併せて発表された。

 ◇小雪さんのコメント

 ――「時効警察」への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。

 「時効警察」はシュールなコメディーの中にサスペンス要素も入っている作品。「撮影は大変だろうな」と不安になると同時に、「新しい世界観を見たい」という思いがあったので、参加させていただきました。実を言うと「これまで実際に見たことも演じたこともない“教祖様”という存在を、どうしたら具体化できるのかな」という不安も少しあったんです。でも、衣装合わせのときに(監督の)三木(聡)さんが、具体的にイメージしてらっしゃるマンガのキャラクターを教えてくださって、そのマンガを拝読したら、何となく雰囲気がつかめたんですよ。しかも「時効警察」は通常の作品と違って、つながりや根拠を深く考えすぎると楽しめない作品。そう思って現場に入ってからは、不安がなくなりました。

 ――神沼美沙子を演じるにあたって、事前に準備されたことはありますか。

 台本を読み込みましたね。というのも彼女は、どういう意図や思考で生きてきた人なのかを読み取るのが、難しい人物。どうやって対応していこうか……と、すごく考えました。ただ、三木さんの現場は、役をあまり作りすぎて臨むと、逆に通用しないんですよね。なにせ現場ですごく変わるから(笑い)。

 ――そんな三木監督の現場には、すぐ慣れましたか?

 三木さんはハッキリとご自身の世界観をお話しできる方なので、やりやすかったです。私は分からないことがあるとすぐ質問するし、それでも分からないなぁと思っても「分からないけど、やってみま~す」と言うタイプ(笑い)。幸いにも、そういうフレキシビリティーがすごく求められる現場だから、刺激になってよかったです。ただ、撮影時間が長い(笑い)! 集中力や体力を持続するのは大変でしたね。

 ――オダギリジョーさんとは17年ぶりの再共演。当時と今回で印象に違いはありましたか?

 17年前はすごくハードな現場だったことに加え、お互いに若かったり、絡むシーンが少なかったこともあって、オダギリさんとはあまりお話ししたことがなかったんです。でも、今回はすごく気さくにお話ししていただいたんですよ。お互いに子どもの話もしたりしましたね。また、オダギリさんはすごくクリエーティブなので、発想の視点も面白く、「あ! こういう方だったんだな」と新たな発見がありました。大人になってまた、表現者同士としてお会いすることができて、うれしかったです。

 ――撮影中、特に印象に残っているエピソードを教えてください。

 千葉・九十九里浜で会話するシーンがあったんですけど、まさか対岸越しで話すとは思わなくて(笑い)。毎回、唐突なシーンが多くて「何の撮影をしてるのかな?」という気持ちになるんですけど(笑い)、監督の頭の中には「このせりふはこういう映像の中で言わせたい」という、普通の概念を超えたビジュアルイメージが強くあるんですよね。だから、私自身もいつも白紙で裸のまま現場に行って、その場でつけていただいたお芝居をそのまま楽しんでいましたし、どのシーンもすごく新鮮でした。

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