戸田恵梨香:朝ドラ「スカーレット」撮了で「やりきりました」と充実感 コロナウイルスの影響で会見なしも…

2月29日にクランクアップを迎えた朝ドラ「スカーレット」主演の戸田恵梨香さん (C)NHK
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2月29日にクランクアップを迎えた朝ドラ「スカーレット」主演の戸田恵梨香さん (C)NHK

 女優の戸田恵梨香さんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」が2月29日、クランクアップを迎えた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から会見は行われなかったものの、約11カ月にわたり、ヒロイン・川原喜美子を演じてきた戸田さんは花束を手にし、「やりきりました。役を生きられたなと感じる作品が今までいくつかありましたが、喜美子という女性を生きることにまったく違和感がなく、無理がなくて、自然と家族と一緒に年を取ることができました」と充実感をにじませた。

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 また戸田さんは「『スカーレット』は日常の小さな幸せがとてつもなく幸せなんだというテーマで描いていました」と印象を明かすと、「私自身も幸せで、撮影の約1年間が日常となっていました。その日常が明日からなくなると考えると不思議な感覚です。いまだに終わったなという感覚がありません。明日、あさってもこの場所にいそうなほどです。自分にとって財産となる時間を過ごすことができました。笑顔で支えてくれたスタッフの皆さんに感謝です」と感慨深げに語った。

 喜美子の波乱万丈の物語は3月28日の最終回まで続くが、「作品としては、喜美子に試練が続きます。けれど、本気で自分の人生を生きている一人の女性の姿を通して、多くの人たちに力を渡せる作品になると思うので、力強い喜美子を見守ってもらえたらいいなと思います」と願いを明かし、「『しあわせのかたち』っていうのは人それぞれ。喜美子が出すその答えを、楽しみに見てもらえたらいいなと思います」と視聴者に呼びかけた。

 制作統括の内田ゆきさんは「戸田恵梨香さんの頑張りと作品や主人公・川原喜美子に寄せていただいた大きな愛情に心から感謝しています。喜美ちゃんを戸田恵梨香さんに演じていただき、心から良かったと感じています」としみじみ。

 さらに「陶芸は、自分の中の思いが指を、手を伝い、土に伝わって作品となりますが、炎の中でまたその姿を変えて、最後に思いがけないものができたりします。それが人生と重なるところが大きいと感じていて、ぜひ、喜美子と喜美子を取り巻く人々が表現してくれるといいなと思ってこの企画を立ち上げました。その思いをかなえていただいた戸田さん、共演者やスタッフの皆さんに感謝の思いしかありません。あと1カ月、最後まで喜美子の人生をご一緒に見守っていただければと思います」と話していた。

 「スカーレット」は、101作目の朝ドラで、焼き物の里・信楽を舞台に、女性陶芸家の草分けとなる“究極の働き女子”川原喜美子の波瀾(はらん)万丈の人生を描く。脚本を人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんが手がけ、語り(ナレーション)をNHKの中條誠子アナウンサーが担当。主題歌は、ボーカリスト越智志帆さんのソロユニット「Superfly」のオリジナルソング「フレア」。

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