ジブリの大博覧会:「ラピュタ」飛行船に「ハウルの城」模型、「ナウシカ」王蟲の世界も  鈴木敏夫P「これぞ本物の大博覧会」

「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」で展示される「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」(C)Studio Ghibli
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「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」で展示される「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」(C)Studio Ghibli

 7月17日から愛知県美術館(名古屋市東区)で開催されるスタジオジブリの展覧会「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」の内覧会が16日、開かれ、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが来場。鈴木さんは「なんだ!ここにあったんだ!」と自身が探していた資料が展示されていたことに驚いたことを明かし「いくら見ても終わらない。これぞ本物の大博覧会だ」と充実した展示内容に満足そうな表情をみせた。

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 一番驚いた展示を聞かれた鈴木さんは「糸井(重里)さんとの(キャッチ)コピーをめぐるやりとりです」と回答。多くのジブリ作品のキャッチコピーを担当しているコピーライターの糸井重里さんと鈴木さんとの手書きの書簡で、キャッチコピーが決まるまでの過程を知ることができる、読み応えのある展示となっている。

 鈴木さんは細かいメモも全て保管していると明かし、「キャッチコピーはいろいろな試行錯誤やプロセスがあるんです。(展示しているのは)ほんのちょっぴりだと思っていたんですけど、まさかこんな全部を使っていたとは驚きです。担当者を呼んで話し合いをしないといけないです」と取材陣を笑わせたが、「ハウルの動く城」のポスターの原案について「半年くらい前にすごく探して見つからなかったんです」と笑いながら話した。

 同展は、2022年秋に愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内にオープンする公園施設・ジブリパークのプレイベントで、2015年に同公園で開催され、5年間で全国11カ所を巡回し、全ての展示物が勢ぞろいした集大成として開催される。第1回開催時と比べ展示面積は約5倍に拡大し、愛知県美術館の企画展示スペースと常設展示スペースをあわせた大規模なもので、ジブリパークの「ジブリの大倉庫」に収蔵される前の最後のお披露目となる。開会式には主催する愛知県の大村秀章知事、中日新聞社の大島宇一郎社長も出席した。

 ジブリ作品のキャラクターが壁面に投影される「ジブリの幻燈楼」、「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲や蟲たちが住む「腐海」に迷い込んだような気分になる「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」、「天空の城ラピュタ」に登場するドーラ一家の飛行船「タイガーモス」やムスカと軍隊の将軍が乗る飛行船「ゴリアテ」などを含んだ「空飛ぶ機械達」は愛知初の展示となる。また、ジブリパーク関連展示として「魔女の谷エリア」に建設される「ハウルの城」の1/20の建築模型が展示されている。

 「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」は愛知県美術館で、7月17日~9月23日に開催。チケットは日時指定予約制で、一般1900円、高校、大学生、1500円、小中学生1000円(障がい者割引あり)。オンラインチケットサービス「Boo-Wooチケット」ほかで販売されている。 

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