岡田結実:キンプリ神宮寺勇太と意気投合 岸優太の“女バージョン”に?

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 8月から放送されたシーズン1に引き続き、「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season2」(全8話)が10月10日からWOWOWで放送・配信中だ。今回は、同ドラマにシーズン1、2を通して出演している女優の岡田結実さんに作品や共演陣、今後の活動について話を聞いた。

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◇「准教授・高槻彰良の推察」生方瑠衣子役は役者人生の転機

 作品は、澤村御影の人気小説シリーズが原作。WOWOWと東海テレビの共同製作連続ドラマ第3弾として始まったヒューマンミステリーだ。人気グループ「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧さん演じる絶対記憶能力を有する民俗学の大学准教授・高槻彰良と、「King & Prince」の神宮寺勇太さん演じる他人のウソを見破る能力を持つ大学生・深町尚哉の凸凹バディーが怪異事件の真相を解き明かす。

 今回のシーズン2は、シーズン1の1年後のストーリーを描く。「シーズン1は1話完結型で、怪異や都市伝説を扱っているけどポップで見やすい印象でした。シーズン2は放送回をまたいでストーリーが続き、彰良先生の過去など難しい部分も出てきます。重厚感があってピリつく感じが、台本を読んでいて『うぉ〜!』と興奮しました」

 岡田さん演じる生方瑠衣子は、高槻研究室の大学院生にして、高槻が調べる怪異事件を助手としてサポートするという役どころ。1年たって「見た目が分かりやすく変わりました。撮影は最初、ショートカットでスタートして、エクステをつけてロングに変わりました。その1年でメークもして見た目を整えるようになった。『この1年、瑠衣子の中で何があったんだろう』と瑠衣子の変化の理由づけが、楽しいようで難しかったです」と解説。

「今までは怪異とか自分の求めるものだけを追い求めていたけど、1年たって院生としての自覚が芽生えたのもありますし、一般の常識も学び始めた。それこそ、監督と『恋愛をしたのか』とか話したりしました(笑い)。研究一筋であることは変わらないけど、研究の一環としてメークなどにも手を出したのではないかなと考えました」

 また「私と同じく、瑠衣子も基本は明るいです」と話す岡田さん。「瑠衣子を演じる上で難しいのは、明るいだけじゃなくて、そばで彰良先生と尚哉を見守る心の深さがあります。いつも私がやる役は前に出まくる役ばっかりでしたが、瑠衣子は気持ちが内に内に入るけど存在感は消しません」と語る。

 生方を演じたことは、岡田さんの役者人生にも影響したという。

「ありがたいことに、私は主役を演じる機会が多かったんです。皆を引っ張っていかなきゃと思って自分なりに進んでいたけど、今思えばいろんな人に支えられ、そして甘えていた。自分がのびのびやれるということ周りが支えてくださっていたということ。彰良先生や尚哉のテンションや動きを見ながら瑠衣子を演じることで、それを肌身に感じて学べました」


 ◇キンプリ神宮寺と意気投合 岸優太の“女バージョン”に?

 岡田さんは今回、伊野尾さん、神宮寺さんとシーズン1に続いての共演となった。「神(神宮寺)さんは、心の広さはお兄ちゃんみたいだと思いつつ、同級生、そして……弟の感覚もあります(笑い)。年齢は三つ離れていますけど、切磋琢磨(せっさたくま)して戦ってきた仲間みたいな感覚で、変なことを言い合ったり、威嚇し合ったりします。今まで会った男子の中では一番とっぴで面白いなって思います(笑い)。それは神さんにも言われました」と明かす。

 続けて神宮寺さんについて「不思議な人なんですよね。ある日突然、手を広げて『おはよう、ワ〜ッ!』って威嚇してきます」とほほ笑む。

「神さんは楽しい方ですから、『あれやろう、これやろう』というのが自分の頭の中にきっとあるんだと思います。ただ、威嚇してくるにいたる途中経過を私は知らないから『何やってんの?』となる。でも私も楽しいから一緒にやってました。シーズン2の撮影中は2人でずっと威嚇し合いっこしてました(笑い)。芝居で追いかけっこするときも2人で全速力で走ったりしていました。今まで、そういうノリに乗ってくる男子はいなかったですし、『お互いおかしいですよね〜』と言い合ってました。あと神さんが言っていたのは『メンバーの岸(優太)さんがとっぴなキャラだけど、それの女バージョンに初めて出会った』って言ってました(笑い)」

 伊野尾さんの第一印象は「アイドルでキラキラ」だったという。「『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)で共演させていただいたときにはフワフワ、面白いイメージがありました。今回作品で共演したら座長として頼もしくて、違うイメージを見られました。現場に原作者さん、脚本家さん、スポンサーさんがいらっしゃったとき、帰り際までずっとディスカッションしている。『すごいですね、伊野尾さん』と言ったら『だってせっかく現場に来てくれたなら、楽しんで帰ってもらいたいじゃん』と答えて、『マジでこの人かっけ〜!』と思いました。すごく尊敬しています」と目を輝かせた。

 ◇やりたい役は「中性の殺人鬼」

 岡田さんは、今年4月に21歳になったばかり。今後の芸能活動について「去年の秋から今年の秋まで、役者として携わらせていただく機会が多かったです。今までバラエティーをやりながら役者、という感じでした。今年は逆に役者をやりながらバラエティー、という比重になりました。作品に呼んでいただけるありがたさもありますし、役者を続けたいという気持ちは一層強まりました。一方でもちろんバラエティーも好きです」と両立を宣言した。

 プライベートは、コロナ禍でやりたいことをやれず、行きたい場所に行けず、会いたい人に会えなかったと振り返る。

「でも自分と向き合う時間が増えました。自分は何が起きたら楽しくて、何が起きたら悲しいのか。いい意味で内面を模索する時間になりました。自分が楽しく生きていかないと、仕事も楽しくならないな、というのはこの1年思いました。そうですね……『楽しく生きてくぞ!』と思いました」
 
 今後やりたい役は「中性的な殺人鬼」。「私が演技を好きになったきっかけは濱田岳さんです。濱田さんがある作品(映画『ゴールデンスランバー』)で通り魔の役をやっていて、通り魔は最低のものですけど濱田さんが演じているとめちゃくちゃカッコよく見えてしまいました。いつかそういう役をやってみたいな、と。あと私は“中性的な顔”と言われることが多いので、性別の枠を超えた役柄、演技にもチャレンジしてみたいです」と語っていた。

 持ち前のまばゆい笑顔をさらに明るく輝かせている岡田さん。これからの躍進に期待したい。(取材・文・写真:桜井恒ニ)

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