最愛:新井Pが絶賛する吉高由里子の“眉毛の芝居” 「『天才なのか?』というシーンが随所に」

女優の吉高由里子さんが主演を務める連続ドラマ「最愛」の第2話のワンシーン(C)TBS
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女優の吉高由里子さんが主演を務める連続ドラマ「最愛」の第2話のワンシーン(C)TBS

 10月15日からスタートした女優の吉高由里子さん主演の連続ドラマ「最愛」(TBS系、金曜午後10時)。吉高さん演じる主人公・真田梨央の高校3年生の頃と、15年後実業家となった現在の姿が登場し、視聴者からは「見事に演じ分けてる」など絶賛の声が上がった。2019年に放送された吉高さんの主演ドラマ「わたし、定時で帰ります。」(同局系)でもタッグを組み、今作を手がける新井順子プロデューサーは、「随所に『天才なのか?』というシーンがある」と吉高さんを絶賛する。吉高さんを起用した背景や、女優としての魅力を聞いた。

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 ◇吉高由里子の緊迫感ある表情がきっかけ

 ドラマは、殺人事件の重要参考人となった実業家の真田梨央(吉高さん)、その初恋相手で事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)を中心にしたラブサスペンスで、オリジナル作品となる。

 第1話では、15年前の2006年、寮の看板娘だった高校3年生の梨央と、陸上部のエース・大輝が、互いに思いを寄せている様子が描かれた。ある夜、父・朝宮達雄(光石研さん)が留守にしていた寮で事件が起き……。そんな中、達雄はくも膜下出血で突然、この世を去ってしまう。

 事件の夜、寮に遊びに来ていた渡辺昭(酒向芳さん)の息子・康介が失踪。昭は15年間探し続けたが、山中で発見された白骨遺体が康介だと判明。その10日後に、昭も遺体となって発見され……と展開した。

 ドラマ「わたし、定時で帰ります。」で吉高さんと出会ったことと、自身が手がけたドラマ「夜行観覧車」「リバース」(同局系)の脚本家とオリジナルサスペンスを作りたいというのがきっかけとなり、今作を企画したという新井さん。同ドラマでは、吉高さん演じる結衣が、倒れている晃太郎(向井理さん)を発見し、救急車を呼ぶシーンが放送された。そのときの吉高さんの緊迫感ある表情を見たときに、「ゾクッとした」といい、「まだ見たことのない“吉高由里子”があるのでは」と考えたと振り返る。

 ◇吉高由里子の“眉毛の芝居”

 「最愛」の第1話では、亡くなった達雄の写真を探していた梨央が、屋根裏部屋で、血で汚れた服が入ったビニール袋を発見してしまうシーンが登場。その後、梨央は、その服に火をつけ、涙を流しながら燃やす展開だったが、新井さんは「そこの表情がすごいんです」と絶賛。

 「なにがすごいかって、撮影の直前まで吉高さんは楽しく笑っているんです。『よーい、ハイ!』と撮影が始まると、ぽろーと涙を流すんです。泣こうという感じがないまま、『どうやったらそうなるんだろう?』という感じですよね」と舌を巻く。

 また、吉高さんの“眉毛の芝居”も印象的だといい、「とある言葉に反応するときに、ぴくっと眉毛が動く。それは無意識になっていると思うんですけど、そういう細かい表情がうまいなと思います」と続ける。

 ドラマが放送される前に行われた取材で、「今までに見たことない吉高由里子を見せてくれ」と新井さんに言われたと明かしていた吉高さん。女社長という役どころについては、「今まで親近感がある役が多かったので、(女社長役で)パキっとした服を着て、シャキっとして、スーっとしゃべるみたいなのは、私じゃないなっていう感じはある(笑い)」と告白していた。

 さらに、「(撮影の)直前までヘラヘラヘラヘラ、洸平くんとか新さんとかしゃべっているのに、急に(すまして)『どうしました?』とかやらなければいけないし。照れくさいです」とも語っていた吉高さん。10月22日放送の第2話では、思わぬ形で15年ぶりに再会した大輝から任意同行を求められる梨央が描かれる。物語の行方とともに、吉高さんの表情の演技も楽しみにしたい。

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