女優の蒼井優さん(24)がNHK大河ドラマ「龍馬伝」の長崎ロケであでやかな芸妓(げいぎ)姿を初披露した。長崎市の祟福寺(同市鍛冶屋町)で27日に行われた会見に芸妓姿で現れた蒼井さんは、「龍馬伝がすごく好きで、ずっと毎週見ています。(龍馬のせりふの)『ごめんちや』とか、『~ぜよ』とか、ただの龍馬伝ファンとして普段使ってしまうことがあります」と笑顔で話した。
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会見には坂本龍馬役の福山雅治さん(41)、高杉晋作役の伊勢谷友介さん(33)らと一緒に出席。ドラマで芸妓・お元を演じる蒼井さんは「着物が重くて帯も長いのですごく大変です。今も左手ですそを持っていなくてはいけないのがつらいんです」と弱音を吐いたが、「なるべく体力を消耗しないように、お芝居まで体力を残せるように気をつけながらやっています」と話した。また、蒼井さんは長崎の民謡「ぶらぶら節」などを踊るシーンがあり、同番組の鈴木圭プロデューサーは「踊りはほとんどマスターしている」と絶賛。蒼井さんは「すそさばきが大変。ずっとクラシックバレエを習っていたので、(踊るときに)どうしても表情とかを作りがちなんですが、そういうのを内側に秘めるだけという奥ゆかしさを楽しみたい」と語った。
一方、着流しに刀を差した高杉晋作姿の伊勢谷さんは「とにかく前髪が短い。僕だけ着流しで、この髪形なのでちょっと僕、あちらの方かと思いまして……」とジョークを飛ばし、「ちょこちょこ歩くとダメですね。高杉晋作は機知に富んでいらっしゃって本当に英雄なので、そっちに見えないように頑張らなきゃいけない。チャレンジ精神の大きい人だったらしいので、楽しませていただいています」とコメント。しかし、前髪については「軽く抵抗してたけど、役になりきりたかったので『喜んで!』と。9月に撮影が終わるまでか……と思うと悲しいです」と最後までぼやいていた。
また、福山さんは以前の会見で「蒼井さんの電話番号を聞きたい」と話していたことを記者から問われ、「まだ聞けてないんです。次(の会見)までに」と意気込んで?いた。会見には、長崎の油商の娘で、龍馬や志士たちの活動を物心両面で支えたと言われる大浦慶役の余貴美子さん(54)も出席した。
「龍馬伝」は、坂本龍馬の33年の生涯を、三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の視点から描いたドラマ。大河ドラマ初の4部構成で、長崎で「日本初の商社」と呼ばれる亀山社中を結成するなど新展開をみせる第3部は7月18日からで、現在、第2部がNHK総合テレビで毎週日曜午後8時放送中。(毎日新聞デジタル)
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