アニメ質問状:「ハイスクール・オブ・ザ・デッド」 敵は人間のエゴ 本性をあばく痛快作品

「学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド」のメーンビジュアル
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「学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド」のメーンビジュアル

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、生ける屍(しかばね)に“支配”され、混乱する世界からの脱出を目指すアニメ「学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド」です。ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント宣伝担当の佐藤輝彦さんに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

−−作品の概要と魅力は?

 学園生活の中では決してスポットが当たらなかった……といっていい主人公たちが、ふいに極限下の世界に放り込まれたとき、どのような行動を取ったのか。人間性ムキダシの絶望的な世界であっても悩み、成長していく主人公たち。その状況下では「奴ら」(ゾンビ)の頭をつぶしながら、とにかく前に進むしかないわけです。そのあたりのキャラの立ち方が絶妙に描かれている作品だと思います。

 物語の中盤で描かれているのは、敵は「奴ら」ではなく人間のエゴであったり……。人間の本性を心地いいほどに暴いてくれています。それとなんといっても「ゾンビ作品」の系譜を受け継ぎながらも、ヒャッハー!な感じの痛快さ、そしてセクシー要素も合わせもっているのも魅力です。

−−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 うれしいことはファンの皆さまからの反応がダイレクトに返ってきた時です。アニメ誌での作品人気が高まっていたり……、イベントなどで直接声をかけていただいたり……。それは良い反応でも悪いご意見でも構いません。大切なのは作品を見ていただいて、それに対してのご意見を持っていただくことだと思っています。そうそう、「スクデッド」(作品の略称)は、同業者にもファンの方が多いので、それが手応えにもなりますし、励みにもなりますね。

−−宣伝の仕事で心がけているいることは?

 特にこの「スクデッド」に言えることですが、本編こそが一番の“宣伝ツール”だと思っています。毎週ご覧いただくファンの方が驚いてくださったり、一緒に濃密な時間を共有していただく。それを最大限に楽しんでいただくための「ほどよいおぜん立て」が大切なことだと思っています。

−−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 いろいろな意味で、激しくもチャレンジしている作品なので、毎週ご覧いただいている皆様限定のメッセージとさせていただきますね。

 「学園黙示録 ハイスクール・オブ・ザ・デッド」の放送も中盤まできました。荒木監督をはじめ、制作陣もファンの皆さまの期待にお応えできるよう、集中して作業にあたってくださっています。この後もマックスなボルテージで突っ走っていきますので、振り落とされないよう、ついてきて下さい。こちらもテンション高めで励みますので!

 それと!最後は告知で締めさせていただいてもよいでしょうか? それが私の仕事ですので(笑い)。8月18日は岸田教団&THE明星ロケッツのオープニング曲「ハイスクール・オブ・ザ・デッド」がリリースされます。9月22日には、黒崎真音のエンディング曲を網羅した /「H.O.T.D.」、同じ22日に本編のブルーレイディスクとDVD1巻がいよいよ発売です。孝や麗、毒島先輩をずーっとお手元においてあげてください。

◇主な放送スケジュール

 東京MXは火曜深夜2時~、テレビ神奈川は火曜深夜1時45分~、チバテレビは水曜深夜1時半~、KBS京都は木曜深夜1時~、テレビ愛知は木曜深夜2時28分~、テレ玉は金曜深夜1時半~、サンテレビは月曜深夜2時10分~、AT-Xは月曜午前11時半~など。

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