めくりめくる:新人作家の初連載マンガを観光ポスターに 倉敷市「長い目で応援したい」

岡山県倉敷市内に張り出された「めくりめくる」のポスター
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岡山県倉敷市内に張り出された「めくりめくる」のポスター

 ワニブックスの月刊マンガ誌「コミックガム」で連載中の青春マンガ「めくりめくる」が、岡山県倉敷市の観光ポスターに採用された。10月中旬から作者・拓さんが描いたカラーイラストが、市役所などに張り出されており、市内の駅などにも掲出する予定。全国では、アニメやマンガ、ゲームに登場した実在の場所や、モデルにした土地に熱心なファンが訪れる“聖地巡礼”という現象がおきており、巡礼を当て込んだ自治体の町おこしも人気作にあやかった事例は多いが、今回のように新人作家の新連載作品が、いきなり自治体で取り上げられる例は珍しい。

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 「めくりめくる」は、倉敷市を舞台に、思春期の少年少女たちの心情を描くマンガで、倉敷市出身の拓さんは現在も岡山県に在住。ワニブックスの担当者が、マンガを同市の観光課に持ち込んだところ、リアルな倉敷市の描写が丁寧に描かれていることから、タイアップが決まったという。

 ポスターは、市内の美観地区の古い町並みをバックにした公共施設向けと、倉敷駅のホームで騒いでいるコミックスの表紙と同じ書店向けの2種類がある。ポスターは市内に順次張っていくほか、市のホームページへのアップ、観光パンフレットにするなどの計画もあるという。25日発売のコミックス1巻は、市内6カ所の図書館で貸し出す。同市の観光課によると、タイアップは一時的なものでなく、コミックスが出れば新たなポスターを制作する考えもあり、「長い目で応援したい」としている。(毎日新聞デジタル)

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