水樹奈々:亡き父に思いはせ……初の自叙伝「深愛」発売イベントに1200人

自身初の自叙伝「深愛」の発売記念握手会を行った水樹奈々さん
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自身初の自叙伝「深愛」の発売記念握手会を行った水樹奈々さん

 声優や歌手として活躍する水樹奈々さんが20日、東京・新宿の福家書店で開かれた初の自叙伝「深愛」(幻冬舎、1600円)の発売記念握手会に登場。「あまり語ったことのないようなことを素直に言葉にした」という自著で、亡き父との思い出もつづっており、「『こんなこと書いて』って怒られるかもしれないですけど、もしかしたら『ありがとう』って言ってくれるかもしれないな」と思いをはせながら、「ありのままを言葉にしました。みなさんのエネルギーの源になれるような本になればいいなと思ってます。ぜひ読んで、そばにおいていただけるとうれしいです」とPRした。

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 亡き父への思いを込めた同名のシングル曲から命名された「深愛」は、水樹さんが1年半をかけて書き上げた初の自叙伝。演歌歌手を夢見て毎日のように父親とレッスンに励んだ幼少期から、数々のカラオケ大会に出場し、入賞を重ねた思春期、15歳で愛媛から単身上京して弟子入りし、東京での厳しい現実、事務所の倒産、最愛の父の病……今まで語られなかった「ありのままを言葉にした」という一冊。水木さん誕生日の1月21日の発売以来、発行部数は2刷6万部と好評で、握手会には1万200通以上の応募が殺到。この日は抽選で選ばれたファン1200人が駆けつけた。

 本書では、いじめ体験にも触れているが、「うそをつきたくなかったので、ありのままを書いた」という水樹さん。「今まで自分のことを率先して話すタイプではなかったので、特にちょっと暗い部分っていうのは恥ずかしいって思ってたこともあった。でも、自分の言葉にすることで昇華できたというか、前向きな気持ちになれたので、書けてすごく良かった」と笑顔で語っていた。(毎日新聞デジタル)

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