X JAPAN:東北まで届け!5万2000人がXジャンプ 夏フェス「a−nation」に初参加

a−nation東京公演の初日にサプライズで登場したX JAPAN
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a−nation東京公演の初日にサプライズで登場したX JAPAN

 現在ワールドツアー中の人気ロックバンド「X JAPAN」が27日、味の素スタジアム(東京都調布市)で行われたエイベックス主催の国内最大級の夏の音楽フェスティバル「a−nation 10th Anniversary for Life Charge&GO!」の東京公演初日にサプライズで登場した。同フェス初参加の「X JAPAN」は、「Forever Love」「Rusty Nail」「紅」など全5曲を披露。ラストの「X」では、スタジアムを埋める観客は「Xジャンプ」を連発。Toshlさんが「東北まで届けるぞ!We are!」と呼びかけると、5万2000人の観客は「X!」と声を合わせてコール&レスポンスし、東日本大震災の被災地へ向けてパワーを送った。

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 公演の模様は、被災地である岩手、宮城、福島の3県6会場での無料パブリックビューイングで上映されており、Toshlさんが「今日は被災された東北の皆さんもこれを生中継で見ています。みんなで声を送るぞ、元気を送るぞ、気合を送るぞ!」と力強く呼びかけると、YOSHIKIさんも「『X』というのは無限の可能性という意味ですが、今日からその『X』という文字に新しい意味を加えようと思います。何があっても絶対に負けない、どんなことがあっても復興に向けて、復活に向けて歩いて行ける、俺たちの辞書に今日それを付け加えようと思います」と語り掛け、「被災者のみなさんも、僕たちじゃ分からないくらい大変な思いをしてるかもしれませんが、ここにいるみんなと応援するので……気合入れていくぜ!」とシャウトした。

 午後6時半過ぎ、夕闇が迫るステージ左右のスクリーンに「X JAPAN」の世界ツアーの映像が映し出されると、会場は大歓声に包まれ、ステージ前の花道にグランドピアノとともにYOSHIKIさんが姿を現すと、Toshlさんが歩み寄り、「Forever Love」でライブをスタート。「Rusty Nail」では一転、上半身裸になったYOSHIKIさんの激しいドラムと花火の演出、Toshlさんが「a-nation!」とシャウトすると、会場は一気ヒートアップした。続く「紅」では、深紅のシャツを羽織ったYOSHIKIさんがグランドピアノで、SUGIZOさんのバイオリンとともに演奏。スタジアムは幻想的な雰囲気に包まれた。一転、Toshlさんも登場しての激しい「紅」を披露し、アリーナもスタンドも大合唱となった。最後の「X」では、スタンドもアリーナも一体となって「Xジャンプ」を連発、繰り返される「We are!」のコールに、スタジアム全体が「X!」と応えるなど、盛り上がりを見せた。

 「X JAPAN」は89年に「X」としてメジャーデビュー。92年に「X JAPAN」に改名した。97年に解散。98年にメンバーのHIDEさんを失ったものの、07年10月に“奇跡の”復活。08年3月には東京ドームでライブを開催し、10年から米国を含むワールドツアーを行っている。この日のサプライズ出演は、「日本を代表するアーティストの出演を」と主催者側が打診したところ、「音楽で日本に笑顔と元気を与える」という趣旨に賛同した「X JAPAN」側が出演を快諾。この日の出演料もすべて被災地へ寄付するという。

 「a-nation」は02年から毎年開かれており、10周年を迎える今年は東日本大震災を受けて、開催自粛も検討されたが、「今だからこそ、エンターテインメントで日本に笑顔と元気を!」という判断から過去最大規模での開催が決定。今年の「a−nation」は、7月30日の愛媛を皮切りに、東京、大阪、名古屋、福岡の全国5会場で7公演を行い、28日の東京公演を含め合計28万9000人を動員する見通し。公演会場には電源車を用意し節電に対応するほか、今年のテーマである「for Life」をロゴにしたグッズの販売、アーティストのステージ衣装などのチャリティーオークションも行い、収益の一部を義援金として、また、チケット料金の一部も被災地に寄付する予定。なお東京公演の模様は27、28の両日ともに、被災地の6会場で「無料パブリックビューイング」を実施。

 この日の公演には、後藤真希さん、鈴木亜美さん、AAA、AFTERSCHOOL、Do As Infinity、倖田來未さんら多数の人気アーティストが出演。東方神起、浜崎あゆみさんもライブを行った。(毎日新聞デジタル)

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