アニメ質問状:「HUNTER×HUNTER」 本当の面白さはこれから

アニメ「HUNTER×HUNTER」の場面(C)POT(冨樫義博)1998年−2011年(C)VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス
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アニメ「HUNTER×HUNTER」の場面(C)POT(冨樫義博)1998年−2011年(C)VAP・日本テレビ・集英社・マッドハウス

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、「HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)」です。スタジオ・ライブの神志那弘志監督に作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

−−作品の概要と魅力は?

 自分の父親が自分を捨ててまで就いた「ハンター」という職業にあこがれ、そのハンターを目指す主人公ゴンが、さまざまな人と出会い、数々の試練を乗り越えて成長していく物語です。王道の勧善懲 悪物と違い、出てくるたくさんの登場人物それぞれの深い部分が描かれていてせりふ一つ一つが奥深い作品になっています。

−−アニメ化するうえで心がけたことは?

 原作が発表されて13年、 最初のアニメ化が終わって7年経っているということで、「ハンター×ハンター」を知らない新しいファン(特に子供)にその魅力を知ってもらいたいという理由で制作しました。なるべくグロテスクな表現を避けて、しかし原作の雰囲気を壊さないよう注意しています。

−−作品を作るうえでうれしいこと、逆に大変なことは?

 有名な原作であること、一度アニメ化されているということもあってさまざまな意見をいただきます。ご批判を含め、すべて予想通りの反響だったのがうれしいことであり、改めて大変な作品をやっているんだと実感しています。今後の展開上避けられないグロテスクな表現をどう置き換えるかが悩みどころです。

−−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 ハンター試験の間は、ゴンを中心に王道の少年アニメの見せ方になってますが、今後ゾルディック一家や幻影旅団が登場すると雰囲気が変わっていきます。本当の「ハンター×ハンター」の面白さはそこからだと思います。長い目で見ていただけたらうれしいです。

 監督 神志那弘志(スタジオ・ライブ)

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