銀河英雄伝説:原作者招き、主人公ヤン・ウェンリー誕生日会

宇宙要塞「イゼルローン」をイメージしたケーキでヤン・ウェンリーの誕生日を祝った「銀河英雄伝説」原作者の田中芳樹さん
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宇宙要塞「イゼルローン」をイメージしたケーキでヤン・ウェンリーの誕生日を祝った「銀河英雄伝説」原作者の田中芳樹さん

 アニメ化や舞台化もされた人気SF小説「銀河英雄伝説」の主人公のヤン・ウェンリーの誕生日会が4日、ニコニコ本社(東京都渋谷区)内のカフェ「TEA ROOM 2525」で開かれ、原作者の田中芳樹さんも招かれ、ファン約50人とバイオリンの生演奏に合わせて、「ハッピーバースデー ディア ヤン・ウェンリー」とバースデーソングで祝福した。

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 「銀河英雄伝説」は、銀河帝国の“常勝の天才”ラインハルトと自由惑星同盟の“不敗の魔術師”ヤンの2人の天才の対決を中心に銀河の興亡を描いた壮大なスペースオペラ。1982年に徳間ノベルズから第1巻が刊行されており、誕生日会は、創刊30周年を記念して同カフェ内に期間限定オープンした「銀河英雄伝説カフェ」で、「原作・田中芳樹先生とヤン・ウェンリーの誕生日をお祝いする会」と題して開催され、宇宙要塞(ようさい)「イゼルローン」をイメージしたケーキも登場した。

 ヤン・ウェンリーを歌手の河村隆一さんが演じる舞台「銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟編」の初回上演が14日に控えていることから田中さんは「(河村さんが演じると)聞いたときはちょっと格好良すぎるんじゃないかと思いました。ヤンとジェシカとラップの三角関係が出てきますが、ヤンがふられるわけないじゃんと思いましたね」とユーモアを交えて、集まったファンらを笑わせた。

 また田中さんは舞台化について、「ただただ圧倒されました。世の中には物好きがいるものだと思いました」とユーモアたっぷりに話し、ファンらは大喜び。舞台化にあたって出演者たちから熱心に質問されたといい、「こうやって熱心に誠実にやってくださる方にお任せするのがいいと思いましたが、その結果がすばらしいものになった」と満足そうで、「原作はあれで終わりましたから、誰にどんな大金を積まれようとももう書きません。舞台はこれからですし、舞台ならではの見せ場、演技を楽しんでほしい。私も一観客として楽しみたい」と期待していた。

 舞台「自由惑星同盟編」は、東京国際フォーラム・ホールCで14~22日、NHK大阪ホールでは同月28~29日に上演される予定。河村さんのほか、馬渕英俚可さん(ジェシカ・エドワーズ役)、野久保直樹さん(ジャン・ロベール・ラップ役)、大澄賢也さん(ムライ役)、天宮良さん(アレックス・キャゼルヌ役)、中川晃教さん(オリビエ・ポプラン役)、松井誠さん(ワルター・フォン・シェーンコップ役)、西岡徳馬さん(シドニー・シトレ役)らが出演する。(毎日新聞デジタル)

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