高橋留美子劇場:村上淳、水野美紀、東幹久らが出演 短編マンガをドラマ化

「高橋留美子劇場」をまとめたコミックス最新巻「高橋留美子傑作集 運命の鳥」
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「高橋留美子劇場」をまとめたコミックス最新巻「高橋留美子傑作集 運命の鳥」

 人気マンガ家の高橋留美子さんが手がける短編マンガをNHKでドラマ化し、7月に放送予定の「高橋留美子劇場」(BSプレミアム)に村上淳さん、水野美紀さん、東幹久さんらが出演する。郊外にある少し“くたびれた町”「さいわい町」を舞台に、住民に巻き起こる“事件”をおかしく、温かく、切なく描く。

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 「高橋留美子劇場」は、「うる星やつら」「らんま1/2」「めぞん一刻」などで知られる高橋さんが「ビッグコミックオリジナル」(小学館)にほぼ年1回のペースで描いている大人向け連作短編。大人たちの日常生活をコミカルに描き、人生の喜劇も悲劇も織り交ぜた、高橋さんならではの珠玉の物語がラインアップされ、03年にはテレビアニメ化もされている。

 ドラマは、原作の短編3本を1話として構成し、全2話を放送。村上さんは町にある喫茶店のマスター役で、両話に登場する。水野さんは、第2話で夫の会社の専務からペットの犬を預かる妻の役で、東さんが専務を演じる。弱気な夫役を落語家の桂吉弥さん、専務の愛人を井上和香さんが演じる。

 第1話「赤い花束」は、裸踊りの格好で自分の葬儀に訪れることになった中年サラリーマンの幽霊の悲哀を中心に、隣家の未亡人から預かった植木鉢に人骨を発見した主婦の恐怖や、家族旅行に連れ出され、一家心中を疑い始める女子高生の物語を絡めて描く。原作の「赤い花束」「鉢の中」「迷走家族F(ファイヤー)」から構成する。村上さんのほか、小日向文世さん、原田美枝子さん、山田まりやさん、片岡礼子さん、杉本哲太さん、吉永淳さんらが出演する。

 第2話「運命の鳥」は、不幸になる人の頭上に赤い鳥が見えるという“特殊能力”を持った喫茶店のマスター(村上さん)のかつての恋人が、夫の優柔不断な態度でさまざまな難題に翻弄(ほんろう)される物語に、間違ったことが嫌いな会社の元重役が弁当屋で働くことになり騒動を巻き起こすさまを絡めた、おかしくて切ない物語。原作の「運命の鳥」「専務の犬」「君がいるだけで」から構成される。村上さん、水野さん、東さん、桂さん、井上さんのほか、綿引勝彦さんらが出演する。

 BSプレミアムで7月上旬から毎週日曜午後10時~同49分に放送予定(再放送は翌週の毎週日曜正午から同0時49分。(毎日新聞デジタル)

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