河村隆一:「劇画そのまま」と銀英伝の名将役称賛され照れ笑い

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 田中芳樹さんのSF小説を舞台化した「銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟編」の公開舞台けいこが13日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で行われ、主役の河村隆一さんや西岡徳馬さん、大澄賢也さんらが登場した。けいこ前に取材に応じた西岡さんは、第二章の主人公で戦術の名将、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーを演じる河村さんについて、「ヤンのイメージのまんまなんです。淡々として、なおかつ内に秘めた熱がある。やわらかく、やんわりまわりをまとめてく力がある」と大絶賛。さらに、「舞台は劇画のものが生でそのまま出てくるという感じがしてる。そこがこの舞台が売り」と言い切ると、河村さんは照れ笑いを浮かべていた。

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 「銀河英雄伝説」は、田中芳樹さん原作の壮大なスペースオペラで、銀河帝国の“常勝の天才”ラインハルトと自由惑星同盟の“不敗の魔術師”ヤンの2人の天才の対決を中心に銀河の興亡を描いた大作。88年からアニメ化され、本編110話、外伝52話、劇場版3作が製作された。マンガ化、ゲーム化もされている。昨年、俳優の松坂桃李さん主演で「銀河帝国編」として初めて舞台化された。「銀河帝国編」は、松坂さん演じる銀河帝国側のラインハルトの目線で描かれ、その後、2本のスピンオフ作品も上演された。

 今回の「自由惑星同盟編」は河村さん演じるヤン、自由惑星同盟側の視点で描かれ、その後、今年中に2本の舞台が行われる予定。河村さんのほか、馬渕英俚可さん(ジェシカ・エドワーズ役)、野久保直樹さん(ジャン・ロベール・ラップ役)、大澄さん(ムライ役)、天宮良さん(アレックス・キャゼルヌ役)、中川晃教さん(オリビエ・ポプラン役)、松井誠さん(ワルター・フォン・シェーンコップ役)、西岡さん(シドニー・シトレ役)らが出演する。

 原作の大ファンだという河村さんは、「ヤンみたいに1時間先、2時間先、1年先を読んでいる人は少ないと思う。そこに憧れるし、ヤンから学びたいと思う」と笑顔を見せた。また、けいこ場の雰囲気については、「徳馬さんとお弁当を買いに行ったり、わいわいガヤガヤしてるいいチーム」と明かした。

 一方、“女好きな役”を演じるという中川さんに対し、「何かアドバイスはしましたか?」と報道陣から問われた大澄さんは、「まったくありません」とキッパリ。自身の“生まじめな”役どころについて、さらに突っ込まれると、「生まじめな役になんか不満があるんですか?」と逆質問し、笑わせていた。なお、この日の会見には、馬渕さん、野久保さん、天宮さん、中川さん、松井さんも登場した。

 「銀河英雄伝説 第二章 自由惑星同盟編」は、東京国際フォーラム・ホールCで14~22日、NHK大阪ホールでは28~29日に上演。(毎日新聞デジタル)

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