吉高由里子:お嬢様役で苦労 高良健吾に「甘がみ」指摘され… 「横道世之介」現場で会見

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 13年公開の映画「横道世之介」(沖田修一監督)の撮影現場での会見が6日、千葉県内で行われ、主演の高良健吾さんと吉高由里子さんが登場。丁寧な言葉遣いの令嬢を演じる吉高さんは、「です」を「だす」と「甘がみ」してしまうと高良さんからばらされ、「カメラが回った途端に緊張が(襲って)きます。多分甘がみは一番多い。何回とか分からないくらい。今日も(甘がみから)脱出できないかと思いました」とお嬢様役なりの苦労を明かした。

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 映画は、08~09年に毎日新聞夕刊で連載された吉田修一さんの同名小説が原作。09年9月に単行本化され、10年の本屋大賞3位と第23回柴田錬三郎賞を受賞した。舞台は80年代後半、長崎の港町に生まれた主人公の横道世之介(高良さん)は18歳で大学進学のため上京した。嫌みのないずうずうしさと他人の頼みは断れないお人よしで、人がなぜか寄ってくるという性格の世之介の日常やガールフレンドの令嬢・与謝野祥子(吉高さん)ら世之介を取り巻く人々との日々を描く。池松壮亮さん、伊藤歩さん、綾野剛さんも出演する。

 この日は世之介が祥子の実家を訪れるシーンが記者に公開された。3月下旬にクランクインしたが、高良さんは「来るのが楽しい現場でもうすぐクランクアップというのは寂しい」と話し、高良さんとは「蛇にピアス」以来約5年ぶりの共演という吉高さんは「前向きな高良さんを見るのは初めて。そんな高良さんと会うのは楽しみだった」と撮影を振り返った。

 沖田監督は「87年という時代を前面に押し出すというよりは、いつの時代にもいる若者の気持ちに乗っていければと思う」と話し、吉高さんは「ほっこりしていて、指先が触れ合うような、何かが始まるような予感がする映画です」とアピールした。映画は13年に公開予定。(毎日新聞デジタル)

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