アニメ質問状:「めだかボックス」 世界観から外れないようにデザイン

アニメ「めだかボックス」のシーン (c)2012 西尾維新・暁月あきら/集英社・箱庭学園生徒会
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アニメ「めだかボックス」のシーン (c)2012 西尾維新・暁月あきら/集英社・箱庭学園生徒会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、週刊少年ジャンプ(集英社)で連載中の人気マンガをアニメ化した「めだかボックス」です。佐伯昭志監督に作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 箱庭学園第98代生徒会長黒神めだかが、目安箱に寄せられた生徒たちの悩みや願いをかなえていく……というのが冒頭のストーリーです。完璧超人と呼ばれるほど何でもできてしまうめだかですが、それゆえ、次々とより大きな困難が彼女の前に立ちはだかり、物語は日常から逸脱していきます。試され続けることで大きく変貌していく物語が見どころです。

 −−制作決定の経緯と、アニメにするときに心がけたことは?

 「完璧」と評されるめだかですが、完璧であり過ぎることは15歳の少女としては著しくバランスを欠いている、ということでもあります。また、彼女が相手をするのはほとんどが2~3年の上級生である、ということも重要な要素で、常に忘れないよう心がけています。入学したばかりの1年生が上級生と対等に、もしくは圧倒する痛快さがこの作品の魅力であると考えています。

 −−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 とにかく登場人物が多く、また衣装替えもたくさんあって大変でした。モブ(その他大勢的な)キャラクターも、世界観から外れないようにきちんとデザインしています。柔道部員とか、鹿屋の手下たちとか……。そんなところまで注意を払って見ていただけたら幸いです。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 日常(?)の軽めのエピソードからスタートするめだかボックスですが、物語が折り返し地点を過ぎると、焦点はめだかへと急速に移り、めだかの「本質」があらわになることで物語自体も大きく変化します。その変わり様を見届けてください。

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