マンガ質問状:「GATE 7」 CLAMPの原稿は「お香のにおい」

「CLAMP」のマンガ「GATE 7(ゲートセブン)」(集英社)3巻
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「CLAMP」のマンガ「GATE 7(ゲートセブン)」(集英社)3巻

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、京都を舞台に異形の者たちとの戦いを描いた人気マンガ創作集団「CLAMP」のマンガ「GATE 7(ゲートセブン)」です。月刊マンガ誌「ジャンプSQ.(スクエア)」(集英社)編集部の細野修平さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 高校生・致佳人(ちかひと)が京都旅行中に偶然出会った異能の使い手、はな、桜、橘。彼らとの出会いから、織田信長の残した隠威(オニ)を巡る豊臣と徳川の争いに巻き込まれていきます……。

 というわけで、現代に転生した戦国武将たちをCLAMP先生がどう描くか、というのが見どころの一つです。伊達政宗が小学生だったり、普段は保父さんをやっている真田幸村、化学教師の明智光秀など有名武将もひと味違う描かれ方をします。

 また、性別すらも謎のヒロイン(?)・はなと致佳人の日常もほのぼのと楽しんでもらいたいところです。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 CLAMP先生には、ジャンプSQ.創刊前から連載のお願いをしていました。それから3年を経て読み切りを掲載することができました。それが大好評を得て、連載になりました。はなのビジュアルとタイトル以外は、3年の間に初期設定とかなり違う物語になったのも感慨深いです。

 −−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。

 連載前にフランスで打ち合わせをしたことでしょうか。ジャパンエキスポに招待されたCLAMP先生と現地で合流したのですが、ヨーロッパでの人気の高さに驚きました。CLAMPキャラ・コスプレ大会をやっていたのですが、予定時間を過ぎても盛り上がりすぎて終わらないという……。

 またCLAMP先生で初体験したのが、お香のにおいがする原稿用紙です。今までタバコのにおいがする原稿は受け取ったことはありましたが、かぐわしい原稿用紙に校了の大変さが癒やされています。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 徐々に致佳人、はなの謎が明らかになってきています。また、敵である家光の野望も見えてきましたが、まだまだプロローグです。ここから、さらに魅力的な武将たちが登場し、物語も大きな転換を迎えますのでご注目ください。

 また、最新3巻では、麺好きのはなにちなんで「はな特製どんぶりプレゼント」を開催中です。締め切りの6月4日にはまだ間に合いますので、こちらもぜひ!

 ジャンプスクエア編集部 細野修平

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