多部未華子:初教師役ですっかり子ども好きに

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 女優の多部未華子さんが主演を務める連続ドラマ「浪花少年探偵団」(TBS系)のヒット祈願と制作発表会見が20日、乃木神社(東京都港区)で行われ、出演者が浴衣姿で登場した。初の教師役を演じた多部さんは、子どもと接する機会が今までほとんどなかったといい「ちょっと苦手だなというところから、最終的には子どもって本当に可愛いな、大好きだな。初めて子どもが可愛いなと思いました」と明かし、「ミステリー作品としても巧妙なトリックだし、家族の愛や人情もあって、心が温まるような作品。どっちでも楽しめる作品になっているんじゃないかなと思いました」とドラマをアピールした。

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 ドラマは東野圭吾さんの「浪花少年探偵団」と続編「しのぶセンセにサヨナラ」(講談社文庫)が原作。ミステリー小説が大好きで曲がったことは大嫌いな竹内しのぶ(多部さん)が、大阪市の下町にある架空の大路(おおじ)小学校の臨時講師として6年2組の担任となり、元気な生徒たちとともに、若い女性ならではの感性とたぐいまれなる推理力で、刑事も頭を悩ませる難事件を解決する……というストーリー。しのぶに思いを寄せる刑事・新藤修平を小池徹平さんが演じ、その上司の敏腕刑事役を段田安則さん、学校の教頭先生役を小日向文世さんが務めるほか、山本耕史さん、温水洋一さんなど豪華で個性的な出演者がそろっている。

 初の教師役に加えて、関西弁にも初挑戦した多部さんは「撮影前に台本を読んで、CDをもらって聞いたりとか、せりふ覚えとかも、関西弁というだけで戸惑ったり、覚えが悪くなったりしました」と苦労したというが、関西出身の小池さんからは「本読みの段階から完璧。耳がいいんでしょうね。本当に関西出身かなと思うくらい上手でした」と絶賛を受けた。また「子どもについて行きながら芝居をする、テンションの維持が大変でした」と笑顔で語ったが、教師役については「台本のキャラクターにブレがなかったので、割と素直に初めからやりきれました」と自信を見せた。

 会見には、多部さん、小池さん、生徒で少年探偵団メンバーを務める兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基・旺志郎くん兄弟、濱田龍臣くん、高橋晃くん、しのぶの母親役の松坂慶子さん、生徒の母親役の斉藤由貴さんが登場した。

 多部さん演じるしのぶについて、龍臣くんと晃くんは「きれいなのに、怒るときはすごく怖い」と、一目置く先生像を話したが、多部さん自身について聞かれると、航基くんは「べーやんと呼んでいて、10個くらい年が違うけれどそんな溝もない」、晃くんも「すごく性格のいい先輩です」といい、旺志郎くんは「おまえ別に学校の友達としていても仲良くできるなと思いました」と親しげに話しかけ、会場を沸かせた。多部さんは「子どもたちは、いたらすごくうるさいんだけれど、いないとすごく寂しい。しのぶ先生と一緒に成長した感じです」と喜んでいた。

 ドラマは、7月2日スタートで毎週月曜午後8時放送。初回は2時間スペシャルとして同7時から放送され、久本雅美さん、富田靖子さん、木村祐一さんがゲスト出演する。(毎日新聞デジタル)

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