俳優の佐藤健さんが主演を務める実写映画「るろうに剣心」(大友啓史監督)の完成披露イベントが27日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で開催され、主要キャストがレッドカーペットに登場した。大歓声に包まれながらレッドカーペットを歩いた佐藤さんは「すごく幸せでした」と充実の笑みを浮かべ、「とにかく全員が一生懸命やって、監督がその頑張りをまとめてくれたら、すごい映画ができちゃったなという感じです。本当に見たことのない映画です」と集まったファンにその出来栄えを報告した。
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「るろうに剣心」は、和月伸宏さんのマンガが原作で、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が、明治維新後「不殺(ころさず)」を誓った流浪人(るろうに)として、さまざまな人たちとの出会いや、宿敵との戦いを経て、新たな時代の生き方を模索していくという物語。94~99年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載され、コミックスは全28巻で累計5000万部以上を発行。マンガは、5月からジャンプSQ.(スクエア)で12年7カ月ぶりに連載が再開している。
イベントには、ヒロイン・神谷薫役の武井咲さん、剣心を慕う美人女医の高荷恵役の蒼井優さん、旧幕府軍・新撰組三番隊組長の斎藤一役の江口洋介さん、浮浪(はぐれ)人斬り・鵜堂刃衛役の吉川晃司さん、相楽左之助役の青木崇高さん、明神弥彦役の田中偉登さんも登場した。
佐藤さんは自身が演じた剣心について「僕自身剣心が大好きなので、『剣心はこうあってほしい』という理想を演じました」と熱く語った。武井さんは「(演じた)薫の純粋さやまっすぐさ、けなげさは演じていてたまらなくいとおしかったです」と振り返り、「剣心、かっこよかったですよ!」とファンに呼びかけた。吉川さんは「赤いじゅうたん、こんなに長く歩いたのは初めてです。楽しかったです」と笑顔を見せ、自身の役については「(人を)斬るのが、楽しかったです」と答えて会場を盛り上げた。
大友監督は「どんなに期待していただいても、たぶんそれ以上にびっくりするものを見ていただく自信がある」と熱く語り、佐藤さんは「この映画の世界観に自分がいられることが心から幸せです。その気持ちを皆さんとシェアしたい。2カ月後劇場で会いましょう!」と力強くファンに呼びかけていた。映画は8月25日に全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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