マンガ家の松本零士さんがプロデュースした水上バス「ホタルナ」が28日、東京のお台場−浅草間で運航スタートした。宇宙船をイメージした近未来的な外観で、屋上のデッキからは東京スカイツリーや東京タワー、フジテレビなど都内名所の景色を楽しめる。
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ホタルナは、全長40メートル、全幅9メートル、167トン、定員261人。東京都観光汽船が運営する水上バスで、同社は04年から同じく松本さんプロデュースの水上バス「ヒミコ」を運航しており、ホタルナはヒミコと同様に流線型の近未来的なデザインが採用されている。ホタルナは「ホタル」と「ルナ(月の女神)」を合わせた造語で、松本さんが命名した。
船内の側面や天井部にアーチ状の窓ガラスを配し、内部から上空や左右の景色を一望できる。船体後部の窓ガラスは、日が暮れてくると淡い光が放たれ、ホタルのように船体と海を照らす。内装は、カフェのようなイスや机が設置され、船内ではイタリアンジェラートやエスプレッソミルフィーユ、モヒート、エスプレッソなどを販売。ほかにも、船体前部の操舵(そうだ)席の前方にはアーチ状のガラスが張り巡らせれていたり、出入り口にガルウィング方式が採用されるなど、SF映画の宇宙船のようなデザインが随所に取り入れられている。
屋上のデッキには、隅田川では低い橋梁の下を通るため出ることはできないが、日の出桟橋−お台場間で開放。30日からは松本さんの代表作「銀河鉄道999」の星野鉄郎やメーテル、車掌の声の船内放送が使用される予定。
同社の担当者は「ホタルナ」の特徴として東京スカイツリーのある浅草とお台場という人気スポットの景色を楽しみながら移動できることを挙げ、「若い方にデートコースとしても利用してほしい」とPRしている。
一日4往復運航され、浅草、日の出桟橋、お台場の3カ所で乗船できる。料金は浅草−お台場間が1520円、浅草−日の出桟間が1060円、日の出桟橋−お台場間が760円。(毎日新聞デジタル)
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